エイチアイ、フォント描画エンジン「Hi-Type」(仮称)を開発
株式会社エイチアイは18日、スケーラブルフォントの高速描画を実現するフォント描画エンジン「Hi-Type(ハイタイプ)」(仮称)を開発したと発表した。「Hi-Type バージョン1.0」は2010年1月下旬に提供を開始する予定。
「Hi-Type」は、エイチアイ独自の描画アルゴリズムを適用することで、携帯電話やカーナビ、デジカメ、テレビなど、組込み機器において、メモリやプロセッサ性能の限られた環境下でも高速で高品質なフォント描画を可能にしたという。
文字単位の回転・縮小・拡大といった基本機能のほか、アンチエイリアスにも対応。スプライン曲線上への複雑な描画も可能なほか、袋文字やグラデーション文字など飾り文字描画も容易になるとしている。
書体は、TrueTypeフォントが利用できるほか、既存のさまざまな種類のフォントデータをダイレクトに利用することも可能だという。また、エイチアイ独自の中間フォーマットを使用することで、TrueTypeフォントデータをより組込み環境に適したフォーマットに変換することもできる。
Hi-Typeは、ハードウェアやOSなどのプラットフォームを問わないエイチアイの3D描画エンジン「MascotCapsule」と組合わせて利用できる。
拡大 | 縮小 |
スプライン曲線の利用例 | 飾り文字 |
2009/12/21 06:00