本日の一品

ポケモンキーボードの“後継”に? ロジクールの新キーボード「K380」

 Windowsタブレットのお供に持ち出すキーボードはいくつかあるが、その中でもお気に入りの一つが通称“ポケモンキーボード”だ。ニンテンドーDS用ソフト「バトル&ゲット! ポケモンタイピングDS」に同梱されるキーボードで、他のBluetooth機器と簡単にペアリングでき、タイピングゲームとは全く関係ないところでiPadやAndroidタブレットユーザーにも大人気となったアイテムだ。

通称“ポケモンキーボード”(上)と同じ、丈夫で優しいデザインの「K380 マルチデバイス Bluetooth キーボード」(下)

 キーボード自体が非常に丈夫で突起物のない優しいデザイン。加えて玩具クオリティーといわれる耐久性と、あの任天堂のゲーム用コントローラーでもあるためタイピングの感触が悪いわけがない。しかし、問題は通常のPC用のキーボードと異なり、最上段の1列がなく、独立したファンクションキーやDelキーがないため、使い勝手で慣れが必要ということだ。

 特殊なキー配列は使っていくうちにだいぶなれたものの、できればあったほうが使いやすい。特にDelキーが独立していないのは今でも不便を感じる。そこで、そろそろ置き換えようとコンパクトなキーボードを探していたところ、ぴったりの製品が登場した。それが「ロジクール K380 マルチデバイス Bluetooth キーボード」だ。

外箱もキーボードとジャストサイズなので、店頭でもサイズ感がだいたいわかる

 ミニマムサイズで人にやさしい形状のデザイン、角のとれた形状のキートップは、まさに求めていたもの。ファンクションキーはデフォルトではFnキーと同時押しなので、設定ソフトで変更が必要だが、それ以外は筆者にとって完璧と言ってよいほどの出来。英語キーボード設定になった場合にも便利なように、英字配列の記号まで印字してある。

 キーボードのピッチやサイズは筆者にはピッタリだった。丸いキー形状のため、タッチタイピングをしている時に指先が狙いを外すことがあったが、触っているうちにすぐ慣れた。タイピングの感触は非常に軽いながらクリック感が強調されたもので、もう少しナチュラルな反力がほしいところ。それでも押し込んだときのクリック感が確実で、押したか押さないかの差がはっきりしている。軽く打ち込める一方、しっかりと戻るので連続で押す場合でもしっかりタイプできる。

キートップは円形で優しいデザイン
3台までのデバイスを切替えて使える

 電源スイッチがポケモンキーボードと同じ物理スイッチであることも嬉しい点。オン/オフがひと目でわかる上に、不用意にオンになる心配があまりない。Windowsタブレットの場合、Bluetoothキーボードが勝手にオンになると本体もオンになって電池を消耗してしまうことになるが、これなら防げる。

 細かい点だが、ポケモンキーボードで困っていた電池のフタも荷物と擦れるうちに外れてしまう点は「K380」では問題ない。サイズといい、使い勝手といい、まるでポケモンキーボードの“後継機”のようだ、と言いたくなるほどだ。

電源スイッチはスライドスイッチ。入・切がひと目でわかる確実なもの
電池ボックスのフタは擦れただけでは開かないのでフタをなくす心配は不要

 ちなみにカラーはブラック、ブルー、レッドの3種類。色では冒険しない筆者は無難なブラックを選んだが、ブルーやレッドも良い感じ。「ロジクール Bluetooth マウス M337」も同じ色が用意されているのでセットで揃えるのもよいだろう。

 モバイル用のキーボードを多く持っている筆者だが、「ロジクール K380 マルチデバイス Bluetooth キーボード」はWindowsタブレットをコンパクトに持ち歩きたい時のキーボードの座を一瞬にして奪ってしまったのだった。

早速カフェで使ってみた。8インチWindowsタブレットとの組み合わせに便利
製品名販売元購入価格
ロジクール K380 マルチデバイス Bluetooth キーボードロジクール4460円(税込)

江須田