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GALAXY Note Edgeのバッテリーを単体充電できる純正チャージャー

 最新の「Galaxy S6」「Galaxy S6 edge」で仕様が変わってしまったが、それまで、サムスン製のスマートフォンは基本的に着脱式のバッテリーを採用していた。バッテリー容量を確保しやすいなどの理由で、他社の端末が続々と内蔵型にしていく中で、サムスンは昨年の冬モデルである「GALAXY Note Edge」まで着脱式を貫いていた。この方式の最大のメリットは、やはりバッテリーパックを簡単に交換できるということだろう。

昨年冬モデルのGALAXY Note Edgeは、バッテリーパックの取り外しができる

 ここで紹介する「GALAXY Note Edge」用のバッテリーチャージャーは、バッテリーパックを単体で充電するためのものだ。日本未発売のため、海外からの並行輸入となるが、ドコモ版、au版、どちらのバッテリーパックにも利用できる。もちろん、サムスン電子の純正品。海外版のGALAXY Note Edgeとバッテリーパックの形状が同じであるため、チャージャーも流用できるというわけだ。

バッテリーパックを単体で充電できる、純正のバッテリーチャージャー

 メリットは、予備で購入したもう1つのバッテリーパックを、単体で充電できることに尽きる。ACアダプターとは、microUSBで接続する仕組みだ。スペック上は、5.3V、2.0Aまで対応しているので、スマートフォン用のものを流用すればいい。充電が始まるとLEDが点灯する仕様で、シンプルながらも状態が分かりやすい。満充電になったら、バッテリーパックを取り外しておけばOKだ。

充電には、microUSB端子を使用する

 スマートフォンのバッテリー対策としては、モバイルバッテリーを持ち歩くのが一般的になりつつあるが、デメリットもある。充電に時間がかかるため、すぐにバッテリーが満タンにならないのだ。充電しながら使っていると、一向に残量が増えないということもある。そもそも、モバイルバッテリーとケーブルを挿しながらだと、本体を持ちにくく非常に使いづらい。

 これに対し、予備のバッテリーを持っていれば、交換した瞬間に残量が最大になる。ケーブルを挿しながら使う必要もなく、モバイルバッテリーに比べてコンパクトで持ち運びもしやすい。自分は予備を1つ持ち歩いているだけだが、もっとヘビーに使う人は、2個、3個とバッテリーを持ち歩くのも手だ。逆にデメリットと言えるのが、汎用性だ。バッテリーパックは端末ごとに作られているため、その機種にしか使うことができない。ただ、持ち歩いている機種が1台なら、特に大きなデメリットとは言えないだろう。

 バッテリーパックは、ドコモ、auともに、ショップで販売している。ただし、GALAXY Note Edgeは去年の冬モデルのため、常時在庫を置いてあるとは限らない。店舗によっては、取り寄せになる点には、注意が必要だ。また、ネットでは、海外版のバッテリーも販売されているが、こちらの利用はお勧めできない。何かあったときの保障がない上に、日本版のバッテリーとは若干仕様が異なるからだ。

ふたを開け、バッテリーパックを装着する。形状はバッテリーパックに合わせて細長くなっている

 サムスン電子によると、日本版のGALAXY Note Edge用バッテリーパックには、FeliCa用のアンテナが組み込まれているという。そのため、海外版のバッテリーパックを装着すると、おサイフケータイが利用できなくなる可能性が高い。きちんと日本で販売されている、純正品を買うのが正解だ。バッテリーパックはドコモ版で3300円(税抜)だった。安いとは言えないが、アンテナまで組み込まれていることを考えると、仕方がないのかもしれない。

 ちなみにサムスン電子は、これまで、数々の純正バッテリーチャージャーを発売してきた。ただし、それは海外での話。残念ながら、日本には上陸した製品は1つもない。同社は周辺機器の取り扱いを充実させているが、今後はぜひバッテリーチャージャーもラインナップに加えてほしい。一方で、Galaxy S6/S6 edgeでバッテリーが内蔵式になってしまっているため、今後は、そもそもバッテリーパックを単体で充電できなくなる可能性もあるのだが……。

 ともあれ、過去のGALAXYシリーズを使っている人にとって、利便性の高いアイテムであることは事実。GALAXY Note Edge以外の機種に対応したチャージャーもあるため、興味がある人は並行輸入しているショップをネットで探してみてもいいだろう。

製品名購入価格
サムスン電子純正バッテリーチャージャー2380円

石野 純也