ウェアラブルの新顔、その名もUSBケーブル！

　まずはこちらの写真をご覧いただきたい。

　このウェアラブルデバイスをご存じだろうか。身に付けていても重さをほとんど感じない軽量さで、スタイリッシュな見た目。普段から身に付けて歩数や移動距離を記録したり、睡眠状況を分析する、活動量計のようにも見える。

　多くのメーカーからさまざまなタイプのリストバンド型ウェアラブルデバイスがリリースされるなか、新たに登場したこのアイテムは、何を隠そう、USBケーブルなのである。

　ケース状になっている白い部分を境に取り外すと、USBケーブルであることがよく分かる。スマートフォンとPCとを接続して充電やデータ転送をしたり、あるいはACアダプターやモバイルバッテリーと一緒に使って各種デバイスの充電をすることも可能な、単なるmicro USBケーブルだ。その他に機能はない。

ウェアラブルデバイスでいえば本体に当たるであろう白い部分は、ただのプラスチックケース

もちろん他のケーブルと同様に充電やデータ転送に使える

　購入したのはオレンジのみだけれど、グリーン、グレー、ピンク、ホワイトの計5色が用意され、MFi認証取得済みのLightningケーブル版もラインアップされている（Lightningケーブルの値段はやや高い2000円超）。

　ウェアラブルデバイスっぽく見せられる雰囲気が面白い製品なのだが、実際のところ、運動中に身に付けることは個人的にあまりおすすめしない。一般的なリストバンド型ウェアラブルデバイスや腕時計のようにロックする機構がないから、激しく腕を振ったりすると外れる可能性があるのだ。

ケースへの取り付けははめ込むだけ。ロックするような構造にはなっていない

短いうえにまっすぐ差し込まないとならないので、スムーズに取り付けるのは困難

　また、細身の女性であればまだ楽なのかもしれないけれど、腕の太い人（筆者を含む）だと片手で取り付けるのがかなり難しい。他の人に協力してもらえば良いとはいえ、それだと新型ウェアラブルデバイスに見せかけて相手の反応を楽しむチャンスが減ってしまう。

「なにそれ！単なるUSBケーブルかよ！」みたいな相手の反応を楽しめる、かも

　ということで、結局持ち運びする時はカバンにしまうことになる。でも、20cmというほどよく短いサイズと、収納時は端子部分が安全に守られること、デザインのかわいらしさもあって、スマートフォンと一緒に使うUSBケーブルとしては普通に便利なのだ。

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