本日の一品

スマホを三脚にしっかり固定できるホルダー「S1」

 今回ご紹介するのは、「PROFESSIONAL SMARTPHONE RIG S1」(以下、S1)である。9月にベルリンで開催された「IFA」の併設イベント「ShowStoppers」で手に入れたものだ。

「S1」

 ShowStoppersは1つのフロアに小さなブースがいくつも並ぶ“小ネタの集合イベント”のようなものなのだが、お酒と豪華な食事が用意されているのが特徴。それを目当てに来る記者も多数いるため(というかほとんど?)、世界のメディアに製品をアピールしやすい場所なのだろう。

 そんな中、筆者が出会った製品の1つのが「S1」だ。カメラマンや映画製作者のためにスマートフォンアイテムをデザインする、バルセロナのShoulderpod社が販売中の製品で、簡単にいえばスマートフォンをカメラとして使う際に便利なホルダーである。

 はさみのような本体のほかに、ストラップとハンドグリップが付属し、そのまま置く、握る、三脚に固定するという3つのスタイルで利用できるというもの。本体は48~93mmまで開くので、大きなiPhone 6 Plusでもしっかり挟んで固定できる。固定する強さはつまみで調整可能だ。

本体だけでもスタンドとして利用できる
同梱されているパーツ。左からストラップ、本体、グリップ
寝かせてもよし

 パッと見かなり地味な製品だったので、ドイツビールで多少緩んだ頭には「スマホを固定するだけのスタンドなのね」程度の認識だったのだが、手に入れて正解だった。実際使ってみたところ、スマホのカメラをより活用しやすい製品だったのだ。

ShowStoppersではこのようなアウトドアイメージでの展示も
縦置きも簡単に

 本体に挟んでそのままテーブルの上に置けば、ビューアとして使えるだけでなく、ちょっとした集合写真にも使える。グリップ感もよく、シャッターボタンの押しやすい位置に調整できるところも便利だ。しかし、もっとも威力を発揮するのは三脚に固定したときだろう。首が振れる三脚なら縦でも横でも自由な角度でホールドできる。いずれもきっちり固定できるので、とても撮影しやすいのである。

ストラップを間に挟んでグリップを取り付けると
手持ち撮影がしやすくなる。「S1」本体の重さは80gほど。それほど気にならない
三脚に取り付けるとさらに安定
もちろん縦構図でも固定しやすい

 ミニ三脚を使ってイベントをiPhone 5sで記録してみたときには、スマホのカメラをフルに活用する強い味方になってくれそうだと実感。特に128GBまで増えたiPhone 6/6 Plusなら、ストレージとバッテリー容量、そしてパワーアップしたカメラ機能を生かさないテはないだろう。

カップホルダーにミニ三脚を入れて写真や動画を撮影してみた

 そんなわけで、スマートフォンをカメラとして積極的に使いたい方にぜひ「S1」をおすすめしたい。筆者の周辺ではタイムラプスがジワジワと流行っているようだが、そんなときの固定にもピッタリではないだろうか。

製品名販売元購入価格
PROFESSIONAL SMARTPHONE RIG S1Shoulderpod34.9ドル

すずまり