本日の一品

エクゼクティブみたいに紙ナプキンに壮大なビジネスモデルを描いてみる

napkin notes(ナプキンノート)

 ビジネスピープルと長い会議の中休みに、フラフラと近所のレストランに行き、ランチを食べていたら、ついつい会議の内容に話を戻してしまうことがある。リラックスした食後のコーヒータイムに思いついたアイデアや、チョットしたひらめきこそ、メモしたいと思うのだが、紙も筆記具もない……。という場面は珍しくない。そういう時に役立つのが、ウエイターがテーブルに置いていった伝票やクレジットカードの支払伝票にサインする為のボールペンと、テーブルの上に置いてある紙ナプキンだ。

 一方、米国では黄色い横罫のメモ用紙を“リーガルパッド”と呼ぶが、もはや法曹関係者がよく使うメモ用紙だというレトロ感覚はゼロに近く、学生からビジネスピープルまで誰もが使うごく一般的なメモ用紙となっている。

 “紙ナプキンのメモ書き”と米国人が大好きな“リーガルパッド”のイメージ的な特徴を上手くインテグレートした“実用的ジョーク商品”が今回ご紹介する「napkin notes」(ナプキンノート)だ。

 一辺10インチの正方形の紙ナプキンを一辺5インチほどに折りたたんだカクテルナプキン。ご存知のようにリーガルパッドはそのサイズによって左端から1~1.25インチ辺りのところに縦に“ダブルラインマージン”と呼ばれる赤い二本線が入っているのが特徴だ。

グッドな肌触りは筆記にはマイナス要素が多そうだが……
広げると縦横10インチ(約25センチ)四方なのでかなりの使い勝手がある

 もちろんジョーク商品でも頑なにオリジナルイメージを再現することにこだわる米国製、ナプキンノートにも赤いダブルラインマージンがほぼ左端から1インチのところに縦に引かれている。

リーガルパッドイメージなのでダブルラインマージンも当然のようにある

 見てくれはそれなりのリーガルパッド風だが、実際にふにゃふにゃしたナプキンノートにスムースに思いついたアイデアが自由に描けるのだろうか。筆者は、ローラーボール系、太字の油性インクボールペン、濃い目の鉛筆、万年筆の4種類の筆記具でトライしてみた。

いろいろな筆記具で描いてみたが、やはりミディアム(中字)の油性ボールペンが一番だった

 結果、大凡の予想通り、ワーストケースはもはやメモというより“吸い取り紙”のようになってしまう万年筆との組み合わせ。ベストは油性のミディアム(中字)以上のボールペン、次にローラーボール、三番目は濃い目の鉛筆といったところだ。

サウスウエスト航空事業のサクセスストーリーに続くのはだれだ?!(^^)

 やはりここでも、レストランの紙ナプキンと伝票にサインするあの米国なら何処にでもありきたりのチープな油性ボールペンの組み合わせの正当性が、図らずも証明された。わざわざこんなナプキンノートを販売するこだわりは、50年ほど昔のテキサスのお話にタイムスリップする。

 起業家であるロリン・キング氏がディナーミーティングの時に、手元にあった紙ナプキンにサンアントニオ-ヒューストン-ダラスの3都市を結ぶトライアングルを描き、州内だけの小さな航空会社を着想した。この時の思いつきが現在のサウスウエスト航空誕生のサクセスストーリーなのだという。この好例にあやかって「ナプキンノート」から生まれる次のビッグアイデアは貴方の番だ……。くれぐれも、油性のチープなミディアム・ボールペンを忘れずに。

製品名購入場所購入価格
napkin notes(ナプキンノート)御徒町アメ横 ガラクタ貿易480円

ゼロ・ハリ