本日の一品
難しい包丁研ぎをサポートする角度固定ホルダー
(2013/3/8 06:00)
包丁のメンテナンスはどうしているだろうか。筆者の場合、切れなくなってきたら、まずは電動式のシャープナーにかけてみる。それでも切れ味が戻らない場合には、昔ながらの砥石の出番だ。ただ、筆者は砥石での包丁研ぎを苦手としている。刃物を扱うだけに集中力が必要だし、なによりフリーハンドで包丁と砥石との角度を一定に保つのが非常に難しいのだ。
先日、この砥石に対する苦手意識を克服させてくれそうなアイテムを見つけた。清水製作所の「スーパートゲール」という、なんともわかりやすい名称の製品である。これを使えば、誰でも簡単に砥石で包丁を研ぐことができるという。安価だったこともあり、さっそく購入してみることにした。
使い方はとてもシンプルだ。包丁の背側を挟み込むようにして「スーパートゲール」を取り付け、あとは普段と同じように砥石の上で研ぐだけである。ただし、従来のように指先の力加減で刃先のみを砥石に当てるという難易度の高い技術は必要としない。「スーパートゲール」の厚みが背側を支えてくれるのである。刃先とあわせて2箇所を砥石に当てられるため、常に適正な角度を保つことができるのだ。
この方式だと、刃先だけでなく「スーパートゲール」自体も砥石に削られるのではないかと思われるだろう。もちろん、そのための対策は施されている。砥石が当たる側面はアルミナ系セラミックのバーで保護されているのだ。このバーは非常に硬く滑らかで、砥石にこすりつけても摩耗する様子は見られないし、逆に砥石を傷つけることもない。「スーパートゲール」のキーとなる部分だ。
包丁に「スーパートゲール」を取り付けても、砥石の上で動かしづらいと感じることはなかった。多少抵抗が増えたかなと思う程度だ。角度が安定することで作業効率は上がるし、余計な力を入れる必要がないため、怪我などのトラブルも避けられそうである。仕上がりにも不満はなく、筆者は家にある包丁すべてを一気に研いでしまった。
包丁だけでなく、ほかにも応用できないかとアウトドア用ナイフを試したみたのだが、これは背が厚すぎて「スーパートゲール」を取り付けられなかった。大型の出刃包丁など、厚みのある刃物には使用できない場合があるようだ。また、刃の湾曲が大きいと場所によって砥石に当たる角度が変わってしまうことがある。これは「スーパートゲール」の取り付け位置を少しずつずらし、セラミックバーと刃先との距離を調整しながら研いでいくことで対処できそうである。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
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包丁とぎ角度固定ホルダー スーパートゲール | 清水製作所 | 854円 |