本日の一品

iPhoneで快適自転車ナビゲーション

「BM-BCHOLDER/BK」は装着時、画面の視認性も良く、停車時にはタッチ操作も問題なく行えるスマートフォン用自転車マウントだ

 実は筆者は自転車野郎だ。自動車や自動二輪の免許を持っていないこともあり、一人での移動はもっぱら自転車を利用している。特に休日は、自転車で散歩(最近はポタリングと言うそうだ)を趣味の一つとしている。

 特にあてもなく、走りながらその時々の気分で行き先を適当に選ぶという自転車散歩を楽しむ時にあると便利なのが、ナビ。スマートフォンで利用できるナビサービスはさまざまなものがあるのだが、自転車で快適に利用できるナビサービスは以外と少ない。

 iPhoneで利用可能なナビサービスは、自動車や徒歩での利用を主目的とした物が多く、自転車で利用できるナビサービスは数えるほどしか無い。今回は数少ない自転車向けのナビサービスの一つの「自転車NAVITIME」を利用する際に重宝する、スマートフォン用の自転車マウントキット「ブライトンネット BM-BCHOLDER/BK」をご紹介する。「自転車NAVITIME」は「坂道が少ない」「坂道が多い」「裏通り優先」などの自転車仕様のルート検索オプションが充実しており、自転車での利用にお勧めだ。

 スマートフォンを自転車のハンドルバーに固定するマウントキットはいろいろと発売されているが、特定の機種専用のものが多い。「BM-BCHOLDER」はスマートフォン本体をポーチに収納するタイプなので、サイズさえ合えば何でも自転車のハンドルに取り付けて使用することができる。

 また、サイズさえ問題なければ、普段使用しているスマートフォンのケースやバンパーを外さなくても、そのまま使用できるところが非常に便利だ。

 筆者の「iPhone 5」には普段、SoftBank SELECTIONのフリップケースを使用しているが、フリップカバーを反転させた状態で問題なく「BM-BCHOLDER」のポーチに収納できる。

 また、「BM-BCHOLDER」は防滴・防塵仕様ではないがフルカバータイプなので、少量の埃や水しぶきであれば、ポーチ内部まで入り込むことは無さそうだ。自転車での利用は突然の雨という状況に見舞われることがあるので、スマートフォンが露出するカバーと比べれば、フルカバータイプのポーチは安心できる。

 ポーチの厚さ(高さ)は20mmほどあり、かなり余裕を持った設計になっているため、スマートフォンなどの薄いデバイスは付属のスペーサーをポーチの底部分に仕込み、厚みを調整する。このスペーサーはウレタン製なので、自転車からの振動を軽減する効果を期待できるのも良い点だ。自転車のハンドルに予め固定しておくマウント部分とポーチ部分の脱着はワンタッチで行え、非常に便利だ。

 使い勝手の良い「BM-BCHOLDER」だが気になる点もある。iPhoneで利用すると、iPhone本体の天上面にあるスリープボタンや、側面にあるボリュームボタンにアクセスできないという点だ。「自転車NAVITIME」の音声ナビ機能を利用する際に、ボリュームが調整できないのは不便である。

 マウント本体が樹脂製なので、どの程度の耐久性があるのかも気になるところだが、「BM-BCHOLDER」はスマートフォンを自転車に装着するマウントとして良くできており、お勧めできる一品だ。

フリップケースを装着した「iPhone 5」も問題なく収納可能、高さのあるポーチタイプだ
ポーチにはストラップを装着でき、ストラップをハンドルに通しておけば、万が一の脱落時にも地面への落下は避けられる。また、iPhoneを上下逆さまに入れることでネックストラップにも対応可能
スペーサーはウレタン製で2種類の厚さのものが合計3枚付属しており、細かい調整が可能
マウント部はネジ部を除き樹脂製。角度を調整出来るボールジョイントが装備されている
ファスナーの位置を工夫することで電源を供給しながらの利用も可能
製品名販売元購入価格
BM-BCHOLDER/BKブライトンネット2480円

田中 宏和