かなりちっちゃいWiMAXモバイルルーター!
Mobile Cube |
モバイルWi-Fiルーター(モバイルルーター)が小さい必要ってあるのだろうか。たとえばケータイは、衣類のポケットに収納することがあるので、なるべく小さくある必要がある。しかしモバイルルーターは、普通はカバンに入れて持ち運ぶので、小さくある必要はない。
と筆者は思っていたが、ネットワークコンサルティングの「Mobile Cube」を手にとって、考えが変わった。やっぱりモバイルルーターも小さい方がイイ。
Mobile Cubeは大きさ約67×67×14.2mm、重さは約69g。4.5インチ級のスマートフォンを上下半分に切ったようなサイズ、小銭入れくらいの大きさだ。わかりにくく言うなら、ナイルなトトメスのコンパクトよりも小さい。いや、たいていの魔女っ娘の変身コンパクトより小さいはずだ。とにかく「えっ、モバイルルーターってこんなになるんだ」って思っちゃうくらい小さい。
4.7インチディスプレイの「GALAXY NEXUS」との比較 | GALAXY NEXUSもけっこうな薄さだが、Mobile Cubeも負けていない |
これだけ小さいと、カバンに入れるとき、ほとんど邪魔にならない。カバンの容積を消費しないというのは、持ち歩くものがやたら多いヘビーモバイルユーザーにとっても、大きなパソコン用カバンを使わないユーザーにとっても、ありがたいはずだ。ジーンズのポケットにすら難なく入るので、たとえばデジカメとEye-Fiを組み合わせ、撮った写真を片っ端からネットにアップロードする、なんていうときは、カバンすら不要になる。やはりモバイルルーターにとっても、小さいことはイイことだったのだ。
側面には電源キーと3つのステータスランプがあるのみ | まさに手のひらサイズ。別にわたしの手が特別デッカイわけじゃない |
ルーターとしての機能は、非常にシンプルなのだ。電源を入れたらWiMAXに接続し、無線LANがつながる。ほぼそれだけで、ブラウザから各種設定もできるが、ごく基本的な設定項目しかない。通信規格としては、WiMAXが下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsに対応している。Wi-FiはIEEE802.11b/gに対応。
バッテリーの持続時間としては、スペック上は連続通信が約10時間、連続待受約150時間となっている。試用した限り、数時間付けっぱなしにして持ち歩き、断続的に通信を行っても、バッテリー切れを起こすことはなかった。Eye-Fiと組み合わせたところ、デジカメの方が先に力尽きたくらいだ。
半日くらいの外出であれば、ほぼ電源を付けっぱなしで運用できそうだ。通信頻度によってはバッテリーが心配になるところだが、microUSBで充電できるので、予備バッテリを組み合わせる手も悪くない。ただし、充電しながらの利用は推奨されていない。Mobile Cube自体が小さいので、小さめの予備バッテリーを組み合わせても、まだまだコンパクトさの利点を生かすことができる。
なお、Mobile Cubeは、単体での販売は行われておらず、WiMAXの契約と同時に購入するか、DTIやhi-hoなどWiMAXのMVNO事業者経由で購入できる。端末自体の価格は2万1800円で、期間拘束型の契約では7800円(UQコミュニケーションズの「UQ Flat 年間パスポート」申込時の購入価格)などかなり安くなるようだ。
どんな便利なモバイル機器も、持ち歩かないと意味がない。「モバイルルーターは欲しいけど、毎日カバンに入れるのはちょっと……」と思っている人は、このMobile Cubeの大きさを確認して欲しい。この大きさなら、毎日持ち歩く負担も小さいはずだ。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
Mobile Cube | ネットワークコンサルティング | 7800円~ |
2012/4/27 06:00