料金をいつでも変えられる、日本通信の「カメレオンSIM」


b-mobileの小型Wi-Fiルーター「b-mobile4G WiFi2」

 日本通信の「カメレオンSIM」は、b-mobileとして初めてLTEに対応し、プリペイド型ながら、料金を後から変えられるタイプのデータ通信専用SIMカードだ。

 NTTドコモのLTE回線を採用し、ドコモが展開しているLTEネットワークを活用できる。LTEエリア以外でもNTTドコモの3G回線を利用でき、エリアの安心感は非常に強い。また、NTTドコモのスマートフォンであればSIMロックを解除することなく利用が可能。音声通話やメールなどは利用できないが、スマートフォンでは電話しないと割り切るのであれば十分に魅力的な選択肢だ。

 使い切りのプリペイド型は料金が気になるところだが、カメレオンSIMは初期費用が21日間または3GB分の通信料金を含み5800円。最初の通信料金を使い終わったら30日間または5GBまで定額の「高速定額」が5400円、通信速度が300kbpsに制限される代わりに30日間低額な料金で使える「U300」が2480円、高速なまま120GBまたは1GBまで使える「1GBフェア」が8800円という3つのプランから選択できる。

 同じNTTドコモのLTEサービスである「Xi」の場合、定額プランは2年契約が必要な「Xiデータプラン にねん」の場合で6510円、キャンペーンにより4月中は4935円、5月~9月は5460円となっている。キャンペーンを適用しても5月以降は340円の差であり、9月以降であればカメレオンSIMのほうが安価な計算だ。カメレオンSIMにいは契約期間がないため、不要になったらいつでも解約できるというのも安心だ。

 300kbps制限のプランに切り替えられるのも面白い。NTTドコモも2段階定額プランを用意はしているが、1カ月に24MB使えば上限に達してしまうため、スマートフォン利用の場合は、ほぼ上限に張り付くことになる。300kbpsあればTwitterやメール程度の通信は十分可能なので、「料金をとにかく抑えたいがいつもつながる環境が欲しい」というユーザーにはぴったりだ。

 なお、NTTドコモのスマートフォンに装着して使う場合、テザリング機能はカメレオンSIMでは利用できない。その場合はカメレオンSIMと同時に発表されたモバイルWi-Fiルーター「b-mobile4G WiFi2」が選択肢として用意されている。液晶ディスプレイは搭載せず、アイコン表示だけのシンプルな機能だが、胸ポケットにもスルリと入る小型なサイズながら小型サイズながらLTEで5時間の通信が可能。モバイルルーターとしての利用がメインの場合はこちらの購入も検討するといいだろう。

充電はmicroUSB経由背面はほとんどがバッテリー。容量は2100mAh

サービス名提供元
カメレオンSIM日本通信




(甲斐祐樹)

2012/4/26 06:00