スマホもPCもこのキーボード1台で打つ! Bluetoothキーボード


Bluetooth日本語キーボード「TK-FBP014BK」、PC/スマートフォンを最大9台まで接続可能。パンタグラフ式

 最近、スマートフォンで使えるキーボード、キーボードが使えるスマートフォンが増えてきた。特にAndroidはOSがHIDプロファイルをサポートするようになってからHID対応機種が激増したように思う。

 iPhone、Androidのフリック入力も多少は慣れるのだが、やはり10年、20年、そして筆者のように30年前にキーボードを打ち始めた人にとっては、ハードウエアキーボードでカタカタ打てるというのはとても安心感があるものだ。

 筆者は、たまたま原稿執筆用のパソコンを新調するタイミングであったこともあって(といっても自作で、以前使っていたのと同じケースを使い、気になる部品のみを取り替えるのだが)、キーボードも換えてみた。今回紹介する、Bluetooth日本語キーボード「TK-FBP014BK」がそれだ。これはパソコンでも、スマートフォンでも1台で文字入力が可能がキーボードなのだ。

 iPhoneでは3Gから、Androidでは一部の機種が、BluetoothのHIDプロファイルに対応しており、このHIDプロファイルに対応したこのキーボードとワイヤレスで接続してタイピングが可能となるのだ。

 なお、Bluetoothでは「ペアリング」といって、接続したい機器同士を紐付けてから使うわけだが、このキーボードは1台で最大9台までの機械とペアリングが可能となっている。

 ちなみに、対応する携帯電話の機種はメーカーサイトに対応表が掲載されているが、例えば、ドコモであればREGZA Phone T-01C、LYNX 3D、auならE30HT、ソフトバンクであればiPhone 4、DELL Streak 001DLなどで利用が可能だ。

 ペアリング先の接続切替は[Fn]キー+[ペアリング先の何台目を示す数字]、筆者の例ならパソコンを[Fn]+[1]、iPhone 4を[Fn]+[2]と打てば、接続先の機械を切り替えられる。

 また、接続が[1][2]の2台の機種だけである場合、[Fn]+[Tab]キーでトグル式に切り替えることもできる。パソコンと1台のスマートフォンで切り替えながら使うにはうってつけのキーボードだといえるだろう。

 筆者は現在、原稿を書くためにパソコンとスマートフォンを切り替えながら使っている。で、1台目をパソコン、2台目は001DL(DELL streak)としてキーボードに設定している。そして、001DLでメールを作成し、キーボードの接続先をパソコンに切り替えてテキストエディタで原稿を執筆……というな作業をしているわけだ。私のようにデスクトップパソコンの傍らにスマートフォンを置いて、どちらでも入力をするケースがある場合は、大変便利なキーボードだ。

 ちなみに、キーはパンタグラフ式の支持で、Happy Hacking Keyboardようなプロ志向のものではない。

 が、筆者のように週に2本程度の原稿執筆であれば、まったく問題ないレベルの品質で、ストロークも普通、キーピッチもごく普通に19mm程度ある。テンキーも付いている。キー配置も普通のテンキー付きコンパクトキーボードのそれで、特別に変な期待をしなければ十分使えるキーボードだ。

 少なくとも、タイピングの感触にこだわりがなく、市販のパソコンのものと同等で十分というユーザーで、部屋でデスクトップパソコンとスマートフォンの両方で使うことにこそ意義があると思うなら、お勧めできる機種のひとつだと思う。

 ちなみに本製品の兄弟機といえる「TK-FBP013」シリーズはキーボード本体がかなり小さく、主に外出先で使うなら、こちらを選ぶべきだろう。ただ、こちらはキーピッチも狭く、タイピングには慣れが必要だと思う。

 少なくとも、デスクトップパソコンとスマートフォンの両方とも、ひとつのキーボードで入力したかったという筆者の要望には十分かなっており、それでいて欠点らしい欠点は(少なくともPC側では)ないので筆者的にはわりと気に入っている。

【お詫びと訂正 2011/08/26 21:06】
 初出時、「Androidスマートフォンで使う場合、入力モードの切替や半角・全角切替えをキーボードから操作できない」としていましたが、誤りでした。該当箇所を削除するとともに、お詫びして訂正いたします。なお、001DLと本製品との組み合わせでは、本製品から入力モードの切替はできません。

スマートフォン 001DL(Dell Streak)に接続してみた。接続方法はごくごく普通のBluetoothキーボード。説明書どおりに行えば何の苦労もなくつながる並んだキーの左側、[Fn]を押しながら[Tab]キーを押すことで、接続先をPCと携帯電話をトグル切替できる。この機能が非常に便利だ
キーボードからAndroidスマートフォンのテキストエディタに文字を入力

 

製品名製造元購入価格
TK-FBP014シリーズエレコム9870円

 

 

(大和 哲)

2011/8/26 06:00