あのアートフィルターが手軽に楽しめるOLYMPUSの「XZ-1」
大きなレンズが印象的なオリンパスの「XZ-1」 |
そんなに使いこなしていたわけではないが、オリンパスのカメラに搭載されているアートフィルターは大好きだ。各社を比較したわけではないが、誰にでも利用シーンや仕上がりをイメージしやすい味付けだと思うのだ。
特にポップアートやラフモノクロームが好きだが、最近はダイナミックアートなんてものが搭載されている。写真なのに絵画のような摩訶不思議な絵が作り出されるので、ハマりそう。クロスプロセスやジオラマも興味をそそるが、これらダイナミックアート、クロスプロセス、ジオラマの3つは、筆者が持っていた「E-P1」には搭載されていなかった。それゆえ、使ってみたくてたまらなかったのだ。
以前、自分にいろーんな理由を山ほど用意してパナソニックの「DMC-LX5」を購入したとき、「これでオリンパスがアートフィルターを入れた、同クラスのハイエンド機出したらヤバイな~ヤバイだろうな~!」と思っていた。そしたら、ほどなくして「XZ-1」が出ちゃったんである。
クロスプロセスはないものの、「XZ-1」には「E-P1」では経験できなかった、ダイナミックアートとジオラマがある。「DMC-LX5」の購入自体、少々遅めだったこともあって、ショックを隠し切れなかった筆者は、パソコンの中で効果を適用するのではなく、「こう撮れた」という感覚が欲しいのだと新しい言い訳を用意しつつ、傷ついた心を癒やすべく「XZ-1」を購入していた……。
やはり、アートフィルターで遊べるのは楽しい。マクロの切り替えなど、操作性にクセがあると感じたものの、頻繁に使う設定はカスタムに登録することでさほど気にならなくなってきた。それ以上に、よく写ってくれるのがうれしい! コンデジっぽさが全くないとはいえないが、さすがF1.8-F2.5だけあって写りが明るく、シャープで、自分には非常に好ましい結果が得られている。特に定番のご飯撮りでは、おいしそうに見えてくれるから驚いた。
サイズは「DMC-LX5」より若干大きくなるが、バッグの中で邪魔にならないことには変わりがない。レンズの明るさとアートフィルタの魅力に負けて、日々のお供が「XZ-1」に変わってしまった。もっとも、「DMC-LX5」は引退したわけではない。動画のピントに関しては、オートのままでは「XZ-1」が少々フワフワしがちなのに対し、「DMC-LX5」はわりと安定しているので、仕事の際に活躍している。
広角側が「DMC-LX5」の24mmから若干狭まって、「XZ-1」では28mmになるが、テーブル周辺の写真が多い自分にとっては、あまり影響がなさそうだ。操作性に関しては、自分には「DMC-LX5」のほうが合っていると感じるのだが、やっぱりアートフィルターと、明るいレンズを搭載したカメラを気軽に持ち歩きたいという欲望が勝ってしまったというわけである。その後さらに「E-P3」が登場して、またしても悶絶させられたが、当面はバッグに優しいコンパクト化路線ということで「XZ-1」を楽しもうと思う。
気になる点があるとすれば、ツルツルしたグリップと、着脱が面倒なレンズキャップだろう。デジカメ Watchの記事を参考に、ボチボチと外観にも手を加えてみようかな、なんて考えている。
高級感が感じられて好きなフェイス | 光学4倍ズーム。35mm換算で28mm-112mm |
液晶画面はタッチパネルではない | このサイズで、アートフィルターが楽しめる |
マクロの切り替えはちょっと面倒…… | キャップの着脱が悩み。キャップにヒモをつけると片手で撮りにくくなる |
ザラザラした味付けが好きなラフモノクローム | 被写体にはスーパーマクロで最短1cmまで寄れる |
ドラマチックトーンは、いつもと全く違う雰囲気を作り出せる |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
XZ-1 (ブラック) | オリンパスイメージング | 5万4400円 |
2011/8/2 06:00