iPad2 での長文入力にピッタリ、エレコム「TK-FBM023」


幅がほぼiPadの長辺と同じTK-FMB023、軽量コンパクトなBluetooth 3.0 キーボードだ

 iPad 2は初代iPadと比べ重さが3割、厚みも1割ほどコンパクトになり、パッと鞄に居れて持ち歩くことが一段と手軽になった。持ち歩く回数が増えると外出先で使用することも増え、それに伴い外出先である程度の長文を入力する機会も増えた。つまりは初代iPadよりも色々と活用しているという事になるのだろう。

 色々と使用する機会が増えたiPad 2だが、長文を入力する際やはり気になるのがキーボードの使いやすさだ。iPadには画面サイズを活かした大きめのソフトウェアキーボードがありこの種のデバイスとしては単体でも入力がしやすい方だと思うが、やはりハードウェアキーボードにはかなわないと感じる。そこで、今回はiPad 2と一緒に持ち歩ける、コンパクトサイズのBluetoothキーボード「ELECOM TK-FBM023」を紹介させて頂く。

 TK-FBM023は、Bluetooth 3.0 Class2に対応したコンパクトサイズのキーボードで、横幅は237mmと、ほぼiPadの長辺と同じ。鞄に入れる際、iPadと一緒に重ねて入れても収まりが良い。重さも245g(付属の電池込み実測値)と軽量だ。折り畳み機構などはなく、シンプルで、強度上の不安を感じる要素は無い。

 キーピッチは15.4mmで、慣れればブラインドタッチも可能なサイズだと思う。この原稿もTK-FBM023を使用して入力しているが、一点を除いては特に不都合は感じていない。サイズ的に多少小振りとはいえ、キーを押した感覚が希薄なソフトウェアキーボードと比べると格段に打ちやすい。

 さらに有難いのは、iPadのソフトウェアキーボードには無いカーソルキー(矢印キー)の存在だ。長文を入力・編集する際にはこのカーソルキーが中々の威力を発揮する。また、ソフトウェアキーボードでは切り替えを必要とする数字入力も上部にある数字キーで問題なく入力できる。

 TK-FBM023にはF1~F12のファンクションキーも存在するが、iOSでは利用できない。
「Fn」キーとファンクションキーを組み合わせて入力するボリューム、再生・停止、曲送りのメディアコントロール機能、ホームキーはiOSでも利用可能だ。「Shift」+カーソルキーでのテキスト選択、「Windows」キー+「X/C/V」キーでカット・コピー・貼り付け機能までもが利用できる。日本語入力とアルファベット入力の切り替えは「Windows」キー+「スペース」キーで行う。

 唯一不都合を感じている点は、現時点でiPad(iOS)が日本語配列のハードウェアキーボードに対応していないため一部の記号などでキートップの表示と実際に入力される文字が異なってしまうという点だ(この問題はユーザー辞書登録を使うことで多少使い勝手を改善できる)。

 TK-FBM023シリーズには型番末尾にEが付く英語配列版もラインナップされており、こちらの場合はキートップの表示と入力される文字は合う。しかし英語配列版はキーの配置に少々癖があり、アルファベットキー最下段(ZXCの段)が通常の配置よりも一つ右にシフトしているので留意が必要だ。日本語配列、英語配列ともに白色のバリエーションも準備されている。

 多少の不都合は有るものの、TK-FBM023でiPad 2の長文入力環境を劇的に改善できることは間違いない。

日本語82キーのキーボードでスイッチはメンブレン方式を採用している。あまり高級感のある外装ではないが持ち歩き用としては十分な作りだ背面には電池収納蓋、接続ボタン、電源スイッチが並ぶ。キーボードの勾配を変更できる折りたたみの足も装備している。手前は滑り止めのゴム足になっており、入力時にキーボードが滑ることはない
キーピッチは15.4mmで標準サイズより小ぶりのキーでストロークも浅めだ。Windowsキーも装備する。iOSで使用する際はこのキーが「CTRL」キーの役割を果たすBluetoothキーボード使用時はソフトウェアキーボードが表示されないのでiPadの大画面を有効に使うことができる。長文の編集ではカーソルキーと合わせてとても快適だ
電源は単四電池2本。ニッケル水素電池の利用も可能だ電源スイッチは背面に設置されている。2時間以上入力がないと自動的に省電力モードに入る機能も実装している。マニュアルによると想定電池使用可能期間は4カ月となっており、実用上十分な利用可能時間だと思われる

 

製品名製造元購入価格
TK-FBM023エレコム3271円

 

 

(田中 宏和)

2011/5/26 06:00