お年玉1000円でも許してもらえる? 「仮装ポチ袋」
子供の頃、というか学生の頃というべきか、正月はうれしかった。お年玉がもらえるから。貰う側としては中身こそが大事であり、どんな入れ物に入っているかはあまり重要でもなかったような気がする。父母の実家に行き、親戚筋からせしめたお年玉の“ポチ袋”をトランプのように手の中で扇状に広げてみたり。ああ至福の日々よ……。
しかしあげる側に回ってしまうとこれほど面白くない日もない。少しでも喜んで貰おうと思って、ポチ袋のデザインにも気を配るのだが、過去の自分同様、袋自体にはあまり注目してもらえない。ましてや中を見て「これだけ?」みたいな顔をされると目も当てられない。それでも気は心とばかりに、年末になると出回り始める綺麗な装丁のポチ袋を物色するのが毎年のこと。年賀状とポチ袋。日本の年末の風物詩だ。
空の状態。お札を半分に折ったときに肖像画の顔がくるところにイラストが描かれている。袋の素材はハトロン紙のような半透明なもので、正確には透過部分以外に色が乗せてある格好だ |
前置きが長くなってしまって恐縮だが、そうやって物色し始めたところで見つけたのが今回ご紹介する「仮装ポチ袋」だ。大きさはお札を半分に折ったサイズで、ポチ袋としては結構大きい。デザインと色は三種類。一万円札用、五千円札用、千円札用だ。それぞれに仮装した男女のイラストが描かれており、顔のマスク以外の部分が切り抜かれたように半透明に透けている。このポチ袋にそれぞれ対応のお札を表を外側に半分に折り、入れる。そうするとイラストの顔の切り抜き部分にお札の肖像画部分がぴったりとおさまり、福澤さん、樋口さん、野口さんが仮装しているかのように見える、という仕組みだ。
文字にするとそれほどでもないが、現物を見ると結構ジワジワとくるものがある。ちょうど数年前「ターバン野口」を初めて見たときを彷彿とさせる、そんな感じだ。袋の色が一万円札用が金、五千円札用が銀、千円札用が銅となっているのも何とも言えない。渡されたほうは、一瞬キョトンとするはずだ。
一般的なポチ袋と比べれば、少々割高だが「見たことがない」という点で筆者は即買いした。パーティなどの会費を包むのに使うのにも面白いだろう。これだったらお年玉が1000円でも許してくれるかもしれない……無理かなぁ……。
yukichiさんは誰だか結構バレバレ。露出面積が大きいからか。しかし偉そうな雰囲気はピカイチ。さすが最高額紙幣 |
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
仮装ポチ袋 | tokka(トッカ)オンラインストア | 525円(同柄3枚) |
2010/11/25 06:00