見た目はアレでも意外に癒し系? なスマートフォン用スタンド


赤と黒の2種類がラインナップ

 日本が世界に誇るトイレメーカーのたゆまぬ努力のおかげか、最近めっきり見かけなくなった気がするトイレの詰まり取り、別名ラバーカップ。どこに行ったのだろうと思いきや、何気なく入ったホームセンターで山積みされていた。iPhone用アクセサリーとして。トイレ業界での出番が少なくなったいま、次の居場所を人気の携帯端末市場に求めた、のかどうかは不明だ。

 見た目が完全にあのラバーカップそのものの「SUCKER STAND」は、iPhoneの裏側にぎゅっと押しつけるだけで、あっという間に簡易スタンドに早変わりするアイテム。iPhoneを正面に向けると隠れて見えなくなるほどで、スタイリッシュな小型アクセサリーといえなくもない。吸盤が密着できるiPhone 4の裏側や、平らなプラスチック素材などであれば、ほぼ問題なく取り付けられる。iPhoneだけでなく、iPodやその他のスマートフォン、ふつうの携帯電話にも使えるだろう。

 iPhoneでは、Dockコネクタを接続したままで立てられるうえに、クレードルのように場所はとらない。付けたままでも端末の移動が楽で、端末を手にとって操作しても邪魔にならず、さらには取り付け位置を細かく調整してタッチ操作しやすい角度に保つのも容易という、フレキシビリティあふれる製品だ。そして、取り外すときのポンッという音で心が洗われる。思わず付けたり外したりを何度も繰り返してしまう癒し系アイテムでもあるのだ。

 しかしながら、言ってみれば単なる吸盤。吸着させられない革製やラバータイプのケースには利用できないし、iPadのように裏側がマット仕上げになっているものにも使えない。そもそも重量があるものは支えきれないのだが、iPhoneサイズでも丁寧に取り付けないと突然外れてしまうことがあるから注意が必要だ。だからというわけではないが、個人的には2、3個同時に付けておくのがおすすめ。安心感がアップするだけでなく、取り付け位置を工夫すれば付け外しすることなく縦置き横置きが自由自在。ラバーカップがトイレで活躍していた時代には考えられなかった多芸っぷりである。

縦置きのときは特にしっかり取り付けよう2個付ければ縦置き横置き自由自在
けっしてこのように使うものではない

 

製品名製造元購入価格
SUCKER STANDHOMADE680円

 

(hinotomi)

2010/11/24 06:00