iPhoneの“転ばぬ先の杖”、補助バッテリー「LIP-10」
元々はiPhone 3G、3GS対応の製品だったようだがiPhone 4への対応がシールにより示されている |
スマートフォンから利用可能なクラウドサービースは日増しに充実し、以前にも増して外出時にスマートフォンを利用する機会(時間)が増えている今日この頃。筆者も日頃からiPhone 4を愛用し、外出時の使用時間もどんどん増えている一人だ。
スマートフォンへの依存度が高くなればなるほど心配になってくるのが「電池の持ち」だ。iPhone 4は多少ハードに使用しても1日程度は問題なく電池は持つ。しかし電池の残量表示が20%を切ると何とも心許ない気分になってしまう。そのような時に持っていると安心なのが補助バッテリーだ。容量の大きな物から緊急避難的な使用を前提とした小容量の物まで、さまざまな製品が発売されている。
今回購入したLinkageの「LIP-10BK」は、容量的には小さい部類だが、小型軽量で、普段から鞄の中に入れておいても気にならないサイズと重量が特徴。日々持ち歩く補助バッテリーとして最適なバランスの製品だと思う。「LIB-10」はDockコネクタを装備しており、ケーブルなどを使用せず、直接iPhoneに接続し充電する。
リチウムイオン電池を使用しており、再充電することで500回ほど繰り返し使用が可能だ。容量は1000mAhで、説明書によるとiPhone 3GSなどで約3時間程度の通話が可能となっている。筆者が試した限りでは、iPhone 4のバッテリー残量を50%ほど充電できるようだ。また、出力電流が最大で1Aとなっており、通常のUSB給電機器の0.5Aよりも大きいため、iPhone 4の充電も速いように感じる。
前面に4つの青色LEDと残量確認用のボタンが配置されており、ボタンを押すことで補助バッテリー内の残量を確認できる。また、この残量表示LEDはiPhoneを充電しているときと、補助バッテリー自身を充電しているときにも発光し残量を表示してくれる。
残量表示は4段階で、0%から50%にLEDが2つ、50%から100%にもLEDが2つ搭載されているが、精度は正直あまり当てにならないようだ。満タンか半分くらいかの確認ができる程度のものと考えた方がいいだろう。充電中に青色LEDが点灯する様子はなかなか綺麗だ。
「LIP-10」はiPhoneに直接接続し使用するタイプなので、充電しながらの通話や操作も、ケーブルが邪魔になることがなく快適だ。ただし、コネクター部に強い力が加わると破損する恐れがあるため、接続した状態で鞄に入れて持ち運ぶのは避けた方がいいだろう。
小型で便利な「LIP-10」だが、この容量の補助バッテリーとしては低価格な製品でもあるため、使用にあたっては注意すべき点もある。
まず、iPhoneの充電途中で「LIP-10」が空になった場合の挙動だが、「LIP-10」に残った電圧の判定の都合からか、充電の停止と再開を繰り返すといった挙動になる。充電終了後は速やかに取り外すことをお勧めする。
また、「LIP-10」自身の充電も、満充電になっても自動停止しないと説明書に書かれているのでこちらも充電終了後は速やかに電源から取り外す必要がある。
どちらも、充電中に放置しなけれよいので、筆者の利用スタイルでは大きな問題にはなっていない。普段から鞄の中に入れておいて邪魔にならず、いざというとき手軽に十分な容量の充電が出来る「LIP-10」は。iPhoneの「転ばぬ先の杖」として大変役に立っている。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
LIP-10BK | リンケージ | 1980円 |
2010/11/9 06:00