カプセルを模した近未来的フォルムのメッセンジャーバッグ

外観。ショルダーベルトは固定式で、たすき掛けが前提となる

　ノートPC用のバッグといえば、良く言えばオーソドックス、悪く言えば似たり寄ったりのデザインというイメージが強い。ノートPCを持ち運ぶ機会はビジネス以外にも広がっているわけで、もっと特徴的なデザインの商品があっても良いのに、と思うのだが、やはり販売数量がネックになるのか、素材やカラー、サイズのバリエーションが多少増えたくらいで、パソコン関連のサプライメーカーのラインナップはここ十数年間ほとんど変化していないように感じる。

　そんな中、ちょっと異質なバッグが登場した。カプセルを模した近未来的なデザインのメッセンジャーバッグ「BM-CA30」がそれだ。バッグ本体と一体化したショルダーベルトを中心としたスタイリッシュなラインは、無骨なノートPC用バッグとは一線を画している。カテゴリー上も「メッセンジャーバッグ」とされており、一般的なノートPC用バッグとは異なる位置付けだ。

　本体色である青みがかったグレーは、派手さはないものの、かなり特徴的で目を引く。実際に使った限りでは、かなりの容積があり、収納量は十分。ノートPCはもちろん二泊三日分の衣類が問題なく収まってしまう。また見かけのわりに軽量であるうえ、ショルダーベルトの構造上、たすき掛けにすることもあり、大量の荷物を詰め込んだ状態でも比較的軽く感じられる。

　難点を挙げるならば、ショルダーベルトだけでハンドル部が省かれているため、バッグだけをちょっと持ち上げようとした際に不便なこと。また、ある程度の荷物が詰まっていないと、せっかくの近未来的なフォルムが崩れてしまうことも気になる。個人的にはもう少しコンパクト＆重くても構わないので、自立しやすい構造および素材のほうがありがたい。ともあれ、ノートPC用バッグに新風を吹き込む今回の試み、これからの展開にも期待したいところだ。

カプセルを模したデザインで全体的に丸みを帯びている。収納量がある割には本体は軽い	側面ポケットはナナメから開くやや特殊な方式だが、使い勝手は悪くない
15.4インチワイドサイズまでのノートPCを収納できる	実際にたすき掛けした状態。本体色はグレーのほかにブラックもラインナップする

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