アンチウィルスソフト内蔵で感染を防ぐUSBメモリ
製品本体。外見は普通のUSBメモリ |
ビジネスシーンで利用するUSBメモリにはセキュリティ機能が必要、というのは当たり前になりつつある昨今。ハードウェア暗号化方式が必須になりつつある中で、さらにアンチウィルスソフトまで搭載したセキュリティ強化仕様のUSBメモリが、今回紹介する「ED-Vシリーズ」だ。
アンチウィルスソフトを内蔵したUSBメモリと聞くと、USBメモリから起動してパソコン内のドライブをくまなくスキャンしてくれる製品を思い浮かべるが、本製品はそのような機能はなく、USBメモリに書き込まれるファイルがウィルスに感染していないかをスキャンするというものだ。具体的には、トレンドマイクロの「Trend Micro USB Security for Biz」が内蔵されており、USBメモリに書き込まれるファイルを逐一監視する。これにより、本製品を媒介にしてウィルスをほかのパソコンにばらまいてしまう可能性を可能な限り低くしてくれるというわけだ。
USBメモリに書き込みがあるたびにファイルを自動スキャンしてくれるので、いちいちユーザー側での操作を必要としないのが手軽でいい。また、パソコンとの接続時に自動的にウイルス定義ファイルを更新するので、更新作業の手間がかからないのもマルだ。
4GBで実売およそ1万円と、安い買い物ではないが、有効期限1年のアンチウィルスソフトとハードウェア暗号化機能、さらにパスワードロック機能を内蔵していることも考えると、ビジネスシーンにおける信頼を担保するメリットは十分にある。個人情報の取り扱いに慎重さが求められる最近では、企業ユースはもちろん、データのやりとりが多いSOHOのユーザーにとっても、検討に値すべき商品だろう。
キャップは本体後部に取り付けることが可能 | トレンドマイクロの「Trend Micro USB Security for Biz」を内蔵。USBメモリ内にウィルスを検知すると、感染ファイルが隔離される。ただしウィルスの除去はできない |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
ED-Vシリーズ | アイ・オー・データ機器 | 約1万円 |
2009/8/18 11:00