本日の一品
20インチ・15インチのモバイルスクリーンで理想のモバイルプレゼンを追求
2017年6月26日 06:00
昨年末から筆者はスマホとHDMI入力のできるモバイルプロジェクターを使った“モバイルプレゼンテーション”に凝っている。年が明けてからも、理想の持ち歩き用モバイルスクリーンを探し続け、基本的に普段使いの鞄に収まるサイズの製品を3つほど手に入れた。
ひとつは、今年の春に本コーナーでご紹介したパナソニック社の「小型ビューアー用モバイルスクリーン LF-PJ52SK」。という型番のアスペクト比16:9の23インチ相当のモバイルスクリーンだ。今回は、その「LF-PJ52SK」がスクリーン中央から真っ二つに割れてしまった後、やっと見つけた筆者にとって現時点で一番理想的なモバイルスクリーン「Smart Beam Screen」をご紹介したい。
「Smart Beam Screen」は前回モデルより少し小さい20インチ。収納時にバインダー型の形状になるところは以前のモデルと同様だ。一番の違いは、前回いとも簡単に割れてしまったスクリーンとは異なり、きわめてフレキシブルなビニール素材を採用していることだ。
使わない時には、2本のゴムで固定して、バインダー形状にして持ち歩ける。この固定ゴムをバインダーの背の部分に移動させると、スクリーンがゴムの力で半自動的に開き、ゴムのテンションで、180度確実に開いた状態で止まる仕組みを実現している。ピンと180度広がる今回のSmart Beam Screenは使っていてきわめて快適だ。
スクリーンには薄いビニールのような素材を用いているが、投影した画像はきわめて鮮明、もちろんスクリーン中央に折れ目の縦線が入ることもない。重さも約460gと軽量だ。モバイルプロジェクターやHDMI映像出力のあるスマートフォン(iPhone 7 Plus)、HDMIケーブルなど、必要機材をいっさいがっさい含めても、なんと950g前後に収まってくれた。
人間は以前に比べて軽くて便利な新しいものを与えられてしまうと、どんどん楽をしたい方向に思考が向かってしまう。ちょうど、そのころ、紙関係をライフワークとされているデザイナーの方から紹介されたのが、なんと全体が紙のモバイルスクリーンで、その軽さがたったの158gだったことだ。
それがサンワサプライ社の「モバイルスクリーン(PRS-P15 )」だ。残念ながら、この記事を執筆している時点では生産終了となっている。サイズは「Smart Beam Screen」と同じくA4バインダーサイズだが超薄型。基本的にモバイルプロジェクターのスクリーンに限らず、スクリーンは反射率を高くして明るくするのが一般的には見やすいようだ。そのため、白い塗料が塗ってある布地か、エンボス加工された白いビニールシートや紙などが一般的に利用される。
光沢ある分厚目の紙を使用し、折り紙のようなシンプルな仕組みでワンタッチで安定して自立する仕組みを提供してくれている。サイズ的にはこれまでの最小サイズの15インチ相当ではあるが、スクリーンとして、折り目のない平面度の確保と、余分なオプションを使用せずに紙だけで自立するには最適の画面サイズに違いない。
実際に使ってみたところ、4:3のプレゼンテーション画面だけを表示する場合はそれほどスクリーンサイズの差を感じなかった。プレゼンテーションの世界でも、16:9や18.5:9のスクリーンがマジョリティを占める時代には、モバイルスクリーンも新たなチャレンジとイノベーションが必要となるだろう。
しばらく、筆者は、20インチと15インチの2つのモバイルスクリーンと、iPhone 7 Plus、モバイルプロジェクター、HDMIケーブルの4点セットをもって、総重量650g~950gのモバイルプレゼンテーションを楽しむつもりだ。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
---|---|---|
Smart Beam Screen | CREMOTECH | 4860円 |
モバイルスクリーン(PRS-P15 ) | サンワサプライ | 2500円 |