本日の一品
microSDカードが使えるiPhone用ストレージ「iType-C Reader」
2017年6月27日 06:00
「iType-C Reader」はLightning端子につなぐタイプのストレージデバイスだ。専用アプリ「ONE」でiPhone内の動画や写真などのデータをmicroSDカードにコピーしたり、逆にパソコンなどからコピーした動画を「ONE」アプリで再生できる。
「ONE」アプリの機能の豊富さも、「iType-C Reader」のひとつのセールスポイントと言えるだろう。
「ONE」では自分で撮影した写真や動画だけでなく、iTunes Storeからダウンロード購入した音楽も、「ONE」のストレージエリアやmicroSDカードにコピーできる。ダウンロード購入した曲は再ダウンロードできるので、わざわざバックアップを取る必要もないが、ストレージ節約のためにいったん曲を削除しても、「iType-C Reader」を挿しているときだけは再生できるというわけだ。バックグラウンド再生にも対応している。
PDFなどのファイルは、他アプリから「ONE」にコピーできる。たとえばWebからダウンロードしたカタログや取扱説明書は、地味に容量を占めるためiPhoneには溜め込みにくいが、外部メモリのmicroSDカードならば気兼ねなく大量に保存できる。逆にmicroSDカードに保存されたPDFなどのファイルを、ほかのアプリに送ることもできる。
各種ファイルはiCloud Driveフォルダにコピーすることもできるし、DropboxやGoogleドライブ、OneDriveとの連携も可能だ。パソコン並みとは言わないが、かなり柔軟なファイル管理ができる。
microSDカードを使っているので、あとから容量を増やすことも可能だ。Lightningストレージ製品は単価が高く、この「iType-C Reader」だって安くはないが、データがいっぱいになって容量を増やすとき、比較的単価の安いmicroSDカードを使えるのがありがたい。
パソコンを持っていない人は、データのバックアップにも使えるが、microSDカードの信頼性はそこまで高くないので、一生モノの大切なデータは複数のバックアップ手段を用意しておこう。あとはmicroSDカードを使うデジカメのリーダーとしても使えるが、カードスロットがヤケに硬く、抜き差しはやや面倒臭いので、どちらかというと挿しっぱなし運用向けかも知れない。デジカメのリーダー用途にしか使わないのであれば、アップル純正のリーダーはフルサイズのSDカードが使え、「写真」アプリに取り込めるので便利だ。
USB Type-C端子も搭載していて、パソコンやAndroidスマートフォンに挿すと、そのままUSBストレージとして認識され、データの受け渡しができる。クラウドやメールで送れないような大きなデータを出先でやり取りするときに便利だ。USB Type-Cをパソコン向けのUSB A端子やスマホ向けのmicroUSB端子に変換するアダプタも付属しているが、最近のAndroidはType-Cが多いので、アダプタなしでもけっこう使いやすい。
「iType-C Reader」は、iPhone本体のストレージとは別にデータを保存できる製品だが、これだけでiPhoneの内蔵ストレージの容量不足を「完全に」補うことは難しい。たとえばアプリ自体を外部には保存できないので、32GB以下という容量では足りなくなることが多いからだ。
それでもiPhoneを使い続けていると、写真や動画などが増えて容量不足になることもある。そうした場合に「iType-C Reader」は役立つ。
こういった製品を買うよりも、最大容量のiPhoneを選ぶことを優先しがちになるかもしれない。それでも、動画などの大量のデータをパソコンなしで管理したり、ほかのスマホやパソコンとファイルをやり取りしたりと、「iType-C Reader」だからこそできる用途の広がりというのもある。そうした用途に魅力を感じるならば、この「iType-C Reader」、決して高いモノではない。
製品名 | 販売元 | 価格 |
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iType-C Reader | リンクスインターナショナル | 9914円(税込) |