てっぱんアプリ!

「フォトスキャン」で古い紙焼き写真もクラウドへ

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: フォトスキャン
開発者: Google Inc.
価格: 無料
対応OS: iOS 8.1 以降、Android 5.0 以上
カテゴリ: 写真・ビデオ
ダウンロード: iOS Android

 今やすっかりデジタル一色だけれど、過去のアルバムを引っ張り出せば、フィルムカメラで撮影したたくさんの昔懐かしい銀塩写真が残っているのではないだろうか。とはいえ、劣化や破損、紛失といった問題があることを考えれば、デジタル化もしておきたくなる。できるだけ簡単、かつきれいにデジタル化したい時は「フォトスキャン」を使ってみよう。

紙焼き写真をきれいに補正してデジタル化できる「フォトスキャン」

紙焼き写真に最適なスキャナーツール

 「フォトスキャン」は、紙焼き写真のデジタル化に向いたGoogle提供のスキャナーアプリ。画面に指示される通りの手順で紙焼き写真をカメラ撮影するだけで、きれいに整形された写真データとして取り込むことができる。取り込んだデータは端末のストレージに保存できるだけでなく、Googleのアプリということもあって、即座にGoogle フォトと連携してクラウド(Google ドライブ)にアップロードできるようになっている。

取り込んだ写真は端末ストレージとクラウドに保存される

丸に合わせて端末を動かし、取り込み完了

 紙焼き写真の取り込み手順はユニークだ。まず、横置き写真の時は端末を横置きに、縦置き写真は端末を縦置きにした状態で、できるだけ写真の真上からシャッターを切る。その後画面内に表示される4つの丸いマークに、画面中央の円を指示される順番に合わせていく。この時、可能な限りスマートフォンは写真を置いたテーブルなどの面と平行に動かすようにしよう。

 4つの丸いマークに合わせている最中に、自動でシャッターが切られることもある。一連の操作が完了すると、撮影データの補正や合成処理が行なわれ、紙焼き写真の四隅できれいにトリミングされた写真データとして取り込まれる。紙焼き写真の外側も見えていたり、歪んで見えたりしているようなら、台形補正や写真の向き変えなどを手動で調整することも可能だ。

紙焼き写真を枠内に入れてシャッターを切る
すると4つの丸いマークが出現する
矢印で指示される順に画面中央の円とマークを合わせていく
最終的にきれいにトリミング、補正された画像データとして取り込める
うまく取り込めなかったものは手動で台形補正などが行なえる

照明が反射するような環境でもバッチリきれいに

 紙焼き写真を斜めから撮影した場合や、部屋の照明が反射して一部が白飛びして見えている状態でも、紙焼き写真の本来の姿に近い見栄えで取り込めるのがうれしいところ。取り込んだ画像データの解像度はあまり高くなく、小さな文字が書かれている紙資料には向かないが、撮影環境の良し悪しに左右されにくいことと、専用のスキャナー機器がなくても手軽にデジタル化できるというメリットは大きい。年末の大掃除に向け、昔の思い出も今から少しずつ整理してみてはいかがだろうか。

A4サイズの紙資料も試しに取り込んでみた
解像度があまり高くなく、照明の反射もうまく取り除けなかった。大きな判型のものはあまり得意ではなさそうだ