てっぱんアプリ!
より自然な翻訳が可能になった、オフラインもOKの「Google 翻訳」
2016年12月9日 06:00
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
アプリ名: Google 翻訳
開発者: Google Inc.
価格: 無料
対応OS: iOS 8.0 以降、Android OS
カテゴリ: ツール
ダウンロード: iOS Android
写真内容の判定からクルマの自動運転まで、さまざまな場所で応用されているAI、ニューラルネットワーク、ディープラーニング。今やそれらの言葉を聞かない日はないくらいだが、Googleも自身のサービスに積極的に活用し始めている。例えば「Google 翻訳」でも、最近になってアルゴリズム変更を行ない、ニューラルネットワークによる精度の高い翻訳を実現した。
日英・英日など8言語の翻訳でニューラルネットワークを採用
「Google 翻訳」は、Googleが提供する103言語に対応する翻訳ツール。アプリとして提供されている以外に、Web上のサービスとして、あるいはWebブラウザーであるChromeブラウザの機能の1つとして利用することもできる。
11月中旬に、ニューラルネットワークを活用した新しいアルゴリズムが、英語や日本語を含む8言語の翻訳に取り入れられた。ニューラルネットワークは、人間の脳(神経)の仕組みを模倣したアルゴリズムで、大量のデータをコンピューターが統計的に処理する機械学習の1手法。Google 翻訳では従来、文章をいくつかの言葉に区切って処理していたところ、このニューラルネットワークを用いて文章単位で適切な訳語を見つけられるようにしたという。
オフライン翻訳機能で、データ通信できない海外でも活躍
実際にアプリ上で日本語から英語、もしくは英語から日本語に翻訳させると、ある程度専門用語を含むような文章や、情緒的な表現を含む文章でも、十分に理解できる内容に変換されることがわかる。アプリではキーボードや手書きだけでなく、音声入力を使ったり、撮影写真から文章を自動抽出して文字入力することも可能で、身近なものをすぐに翻訳できるだろう。
指定した言語の翻訳データをあらかじめダウンロードしておき、電波圏外でも翻訳できるオフライン翻訳にも対応し、海外でデータ通信できないような時でも活躍してくれる。Google Chromeをはじめとする一部アプリでは、Webページ中の単語をタップするだけで言葉の訳語を表示したり、他のアプリでもクリップボードにテキストをコピーするだけで訳語を知ることができる「タップして翻訳」機能も用意されていて、精度の高い翻訳機能の実力をあらゆる場面で実感できるに違いない。