高千穂遙氏から本をもらっちゃったヨ♪

2010年6月30日 06:00

 先日、小学館の編集者からメールをもらってドキリ!! 高千穂遙氏が『ヒルクライマー宣言』という本を書いたし氏が「スタパ齋藤さんのファンなのでぜひ本を贈呈したい」言ってますヨ、的な内容!! 久々に口で「ズギャァァム!!」とか言っちゃいました。

 ご存知のとおり自転車にハマり中の拙者ですけど、同時に自転車関連の書籍も読みあさり中。実践と知識と、てな感じで愉快な趣味ライフを邁進中ってわけですな。

 多数の自転車関連本を読んだが、非常に良かったのが『自転車で痩せた人』。高千穂遙氏の著書である。

 この本がエクセレントでしょうがねえ点は、全てが高千穂氏の実体験からの話であり知識でありメッセージであること。何と言うか、裸で書いてる感じで、きれいごと無し。目が座ってる的な迫力を感じる。何度か読んだが、自分の自転車経験が増すたびにこの本での読書体験が変化したりもして、頷ける箇所が増えたり、あるいはチョイとゾクッとしつつ共感&感動したりする場面も増える。ダイエット本と捉えられがちだが、これから始めるスポーツ自転車体験を豊かにするための教示として秀逸だと思う。

 そんな本を書いた人による『ヒルクライマー宣言』。自転車用語でのヒルクライマーとは、スゲく急だしキツくてしょうがねえ峠道とかを自転車で上る人たちのこと。上り坂をしょうがなしに上るんじゃなくて、好んで求めて上り坂っていうか激坂を上る人ですな。自転車での登坂が目的。傍目には、マゾかと自虐かとスポ根かと。意味わかんなくね、みたいな。

 高千穂氏は前述の『自転車で痩せた人』のなかで、急坂を自転車で上る件について軽く「登ると、やみつきになる」と書いている。拙者的に大同意ポイントが多い本だが、その記述については「この点はついて行けニャい」とか思っていた。

 しかし、いただいた『ヒルクライマー宣言』を読むと、急坂に対してミョーに好奇心が出てきちゃうから困る。

 こないだ奥多摩湖へ自転車で行ったんですけど、楽しいは楽しかったんだが、苦しさもタップリあった。「もう一度行け」と指示されたら「ん~と……ヤです」と言うであろー。でも、ときどき「もう一度行こうかニャ」と自発的に思ったりするんだから不思議である。そう思いながらミョーに心拍数が上がりつつ僅かな発汗も観察されるから本格的に不思議だと言えよう。

 『ヒルクライマー宣言』は、その拙者内部の不思議をスコッと解明した。本書を読んで、なるほど拙者は坂ちょっと走ってみたいんじゃん、と納得してしまった。

 いや、でも走らん。たいへん苦しいからだ。いや、でも早朝から出かけてゆっくり大垂水峠越えて相模湖巡って午後ゆっくり帰るってどうよ? いやいや大垂水峠はバイクで上る峠!! いやしかし大垂水あたりをクリアすればこれまで避けてきたあの坂やこの坂も「フツーの道」になんじゃね? そしたら自転車での行動範囲が超広がらね? いやいやいや……という無限ループが始まった。

 この無限ループから抜ける方法は、一回ヤッてみることなんであり、そうか一回ヤッてみちゃおっかニャとか思っているのが最新の状態の拙者であり、つまり「急坂、絶対、イヤ」な感じだった強固な平坦派の俺をグラグラ揺るがしちまいやがるんだから高千穂先生はたいへんヤバい本をお書きになったと言えよう。

『自転車で痩せた人』は、肥満・高脂血症・高血圧を抱えた50歳の高千穂遙氏が自転車でダイエットしていくありのままを著した一冊。ダイエット本に見せかけた自転車魅力大説明本と言えよう。高千穂遙氏の『ヒルクライマー宣言』。急坂を横目にドキドキしていた人を引き込もうとする魔書かもしんないけど、ヒルクライマーたちの気分がちょっとわかったりして愉快。些末に見える話がヤケに興味深い。
いただいた『ヒルクライマー宣言』には、ほ~ら、著者のサインだヨ!! 現在の興味の対象であるテーマ&著者なので、ぶっちゃけ、かなり嬉しいっす。ヒニュクニャイマーってニャにかしら? 急坂らしい。うかちゃんも急坂に行きたいニャ。ぼくも自転車に乗せてもらって行きたいです。的な。