スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

Lightningコネクター劣化を防ぎた~い!

Lightningコネクター劣化を防ぎた~い!

 iPhoneをはじめとするiOSデバイスを多数使いまくり中なんですけど、わりと毎日のように気になっていたのが、iOSデバイスに対するLightningコネクター挿抜の問題。問題ってほどでもナイですけど、Lightningコネクターを挿すとき、オス側のコネクターをiOSデバイスにグイグイッと(半分手探りで)挿すため、な~んかそのうちコネクター周りがメリッと壊れたりケーブルが断線したりしうそうだなぁ、と。

 そこでまず導入したのが、サンワダイレクトの「ケーブル保護カバー 200-CA024GY」。Lightning-USBケーブルの両端コネクター周辺を補強してくれるグッズです。

iOSデバイス充電時にLightning-USBケーブルを使いますが、コネクター挿抜時にケーブルに過剰な力が加わって壊れそうな気が。たまにSNSなどで「コネクターのケーブルが破れて断線した!」的な画像が上がったりしますので、な~んか心配。
そこで使い始めたのがサンワダイレクトの「ケーブル保護カバー 200-CA024GY」。コネクター部につながるケーブルを補強・保護するグッズで、Lightning-USBケーブルの両端に装着できます。4個入りで税込1280円でした。
装着後は「指で安定的につまめる部分がより広くなる」という感じで、ケーブルに無理な力がかからなくなります。端末側のコネクターの挿抜感が硬い場合だと、力を入れやすいのでより抜き差ししやすくなります。

 使ってみて、「お~っコレはイイ感じ!」と思っていました、使用開始当初は。ただ、しばらく使っているうちに、若干の違和感も。率直なところ、少し挿しにくい感じなんです。単純に、指先とLightningコネクターの距離が離れ、またケーブル保護グッズの持ち手後方がやや柔軟なため、「Lightningコネクターの穴を狙いにくい」という雰囲気。でもまあ、慣れられる範囲の違和感なので、そのまま使っていました。

 ですが、な~んか根本的な問題が解消されていないような気がしてきました。というのは「ケーブルは保護されたけど、Lightningコネクター部は毎回丁寧とは言えない挿抜が繰り返されているので、その接点部分こそ危ういのでは?」みたいなコトです。ケーブルは買い替えられますが、iOSデバイスのLightningコネクター(メス側)が破損したりすると、な~んか修理費とかスゴくかかりそう。上記グッズを使うと、コネクター挿抜時により強い力をかけられるようになり、「Lightningコネクターの接触部こそ壊れたら困るよな」と強く意識するようになった感じです。

じゃあ「マグネット式」はどうよ?

 iOS側のLightningコネクター(メス)が壊れたら困るな~、というコトで、最近よく見かけるようになった「マグネット式」のコネクターを使ってみることにしました。アップル純正でないサードパーティ品で、「Lightningマグネットケーブル」などとして売られている「端末へのケーブル挿抜と同じことを磁力でスムーズに行える」という製品群。

 ちなみに、これら製品のほとんどは「MFi認証品」(関連記事)ではありません。ので、iOSのアップデートなどにより「突然使えなくなる可能性がある」ということをお含み置きください。

 さておき、これら「Lightningマグネットケーブル」は、MacBookにおける「MagSafe」のシクミをiOS端末にももたらすようなケーブルです。どういうモノなのか、写真で見るのが手っ取り早いですネ。

Amazonにて購入したいわゆる「Lightningマグネットケーブル」。税込1980円。Lightningコネクター側は、コネクター部とケーブル部がマグネットで吸着していて、わりと軽い力で分離・合体できます。合体状態ではiOS端末への充電などが行えます。コネクター部は金属製で、全体的に良好なつくりの品です。
ケーブルのLightningコネクター(オス)をiOS側にセットすれば使用準備完了。iOS端末側に数ミリの出っ張りができてしまいますが、さほど気にならない出っ張りです。
あとはマグネットによりケーブルとLightningコネクター部を脱着し、使うだけ。ケーブルが電源(給電可能なUSBポートやUSB-ACアダプター)につながっていれば、マグネットによる軽い接続だけで充電ができます。分離も軽い力でOK。リバーシブルで使えるので、接続の向きを気にせず「つなぐだけで充電」されます。

 てな感じ。存在は知っていたものの「な~んか怪しいサードパーティー製グッズ」とか思って敬遠していました。ですが、使ってみたら、あ~ら便利♪ コレすっごくイイじゃん! みたいな。

 接続は磁力の吸着で行われますので、ケーブル側を持ってわりとテキトーに端末側端子に近づけると「カチッ」と自動接続される感覚。抜くときは、コネクター部をやや斜めにすればスッと抜けます。非常に手軽。「こういうシクミは最初からiOSデバイスに標準として盛り込むべきだ!」とアツく思うほど便利です。

 ただ、購入した製品は、製品名内や商品説明に「充電とデータ通信が可能」的なコトが書かれていましたが、実際は充電のみ可能でデータ通信はできませんでした。というわけで、読者の方に影響があるとアレなので、敢えて製品名やそのリンクは伏せています。同様の製品を購入する場合、仕様のとおり使えるかどうか、ユーザーレビューはどうか、返品や交換は可能かどうかなど、(何だか怪しい製品が多い気がするジャンルでもありますので)十分注意なさってください。

 でも、このタイプの製品、非常に便利だと見込んだので、また別の製品を購入。機能的には前出の「Lightningマグネットケーブル」と同様です。

その後に追加購入した別の「Lightningマグネットケーブル」。Amazonにて税込1580円でした。つくりはまずまず良い感じ。Lightningコネクター部は樹脂製のようです。こちらもリバーシブルで使えます。

 このケーブルは、充電もデータ通信も可能でした。PCとつないでのiOSバックアップなんかもできました。ただし、若干軽い力でマグネット吸着部が離れてしまうので、「ん~こういうケーブルでデータ通信を行うのはヤバいかもな~」と思った次第。無難に充電専用として使おうと思うのでした。そんな微妙さがあるので、こちらも製品名等々は伏せました。

既存のケーブルを使える「マグネット式」

 前出の「Lightningマグネットケーブル」、一度使うと後戻りできない級の安楽さがあってヒジョーにナイスです♪ ので、さらに広く導入……と思ってアレコレ考えつつ買ったり試したりした結果、ワタクシ的にはAmazonで売られている「ZRSEブランドのアダプター」(Amazon.co.jpへのリンク)が気に入りました。Lightning-USBケーブルをマグネット式に変換するためのアダプターで、アダプター本体部とLightningコネクター(オス)部に分かれているものです。

Amazonで購入した「ZRSE」ブランドのアダプター。既存のLightning-USBケーブルを「Lightningマグネットケーブル化」できるアダプターです。Lightning-USBケーブルにつながるアダプター部と、iOS端末につなぐコネクター部の2つのパーツで構成されています。2つのパーツは磁力により吸着します。
こんな感じで使用。Lightning-USBケーブルとiOSデバイスの中間に入れるアダプターというイメージです。ちなみにこのアダプター、充電以外にデータ通信もできました。また、充電/データ通信ともにリバーシブルで使えました。
一般のLightning-USBケーブルを使えるので、手持ちのケーブルを使い回せます。また、長いケーブルや短いケーブルと組み合わせれば、用途に応じた最適な長さの「Lightningマグネットケーブル」として使えて便利♪

 価格的にも汎用性的にも、このタイプの「一般的なLightning-USBケーブルをマグネットケーブル化できるアダプター」がいちばんツブシが利くような気がします。ワタクシの場合、充電スタンドでiOS端末を充電していますが、そのときに使っているLightning-USBケーブルが10~20cmという非常に短いタイプ。充電スタンド周辺をスッキリさせるためですが、そういう特殊な長さのケーブルもマグネットケーブル化できるということで、たいへん便利に使えております。

 ただこの「ZRSE」ブランドのアダプター、若干のクセがあるというか特殊な仕様のようです。というのは、Lightning-USBケーブルにつながる側のアダプターに極性があるのです。アダプターにLightning-USBケーブルをつなぐ場合、表裏2通りのつなぎかたができますが、どちらか一方のつなぎかただと「充電できない(データ通信もできない)」という状態に。その場合、ケーブルを裏返してつなぐ必要があります。あと、どちら側でつないでも、アダプター側のLEDランプが点灯するのもちょっとヘンな仕様です。

 ツイデに、この製品も(ほかのAmazonで売られている微妙に怪しい製品と同様に)初期不良品があったりする雰囲気です。同様の使い勝手を持つ製品はほかにもありますので、「ZRSEブランドのアダプター」で決め打ちとはせず、じっくり探して吟味しつつ購入するのが無難なように思います。

じゃあmicroUSBもマグネット式で!

 それにしてもマグネット式って便利~♪ ほかの充電対応製品もマグネット式にしちゃおう~! とか思ってちょっと調べたら、前出の「ZRSEブランドのアダプター」にはmicroUSBタイプ(Amazon.co.jpへのリンク)もありました。のでソレらも購入。そして、手持ちのmicroUSB充電対応デバイスに速攻装着!

Amazonで購入した「ZRSE」ブランドのアダプターのmicroUSBタイプ。シクミは前出のLightningコネクタータイプと同じです。
わりと頻繁に充電するモバイルルータと組み合わせてみました。端子を近づける程度で吸着されて充電開始。使用頻度が高いmicroUSB充電式デバイスが、よりスムーズに使えるようになります。
毎日のように充電するモバイルバッテリーや、わりと頻繁に充電が必要になる充電式マウスなんかにもナイスマッチ。「microUSBコネクターの挿抜がほぼ不要になる」という感覚で、アレコレいろいろとお手軽&スッキリしました!

 microUSBタイプを使ってみた印象は、文句ナシに便利。LightningコネクターよりmicroUSBコネクターのほうが挿しにくく、また裏表もありました。が、マグネットで一発コネクトで軽い力で抜けて、さらにリバーシブル。ヒッジョーに便利に♪ 改めて「ケーブルの挿抜って小さなコトだけど以外に手間だし面倒だったんだなぁ」と痛感しました。

 ちなみに、このmicroUSBタイプのアダプター、充電もデータ通信もできました。ですが、微妙にヘンな仕様で、充電はリバーシブルでOKなんですが、データ通信においては条件付き。手持ちのモバイルルータとの接続は極性アリで、リバーシブルの一方のつなぎかたでは通信ができませんでした。USBキーボードとPCもつないでみましたが、接続はエラーが出て使用不可でした。たぶん機器や環境にもよると思いますが、充電以外はやっぱりけっこークセがある製品のような気がしますので、選択・購入時には十分ご注意ください。

 あと、このmicroUSBタイプ、前出のLightningタイプと同じブランドだということで、コネクタ部などに互換性があるかな~? と期待していました。が、互換性は全然ナシ。同じブランドですが別モノでした。

 ともあれ、これらマグネット式の充電グッズ、品数も十分多くなり、性能や価格もけっこうコナレてきているようです。相変わらず若干怪しいジャンルではありますが、使えば明らかに便利&快適なので、興味があれば吟味してみてください。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。