みんなのケータイ

 インドネシアの通信事業者「SMARTFREN」のLTEルーターを購入し、首都ジャカルタやインドネシアの観光地でLTEデータ通信を利用してみました。

 インドネシアのSMARTFRENは「ANDROMAX」というブランドを展開しており、ジャカルタ市内では同社の広告を数多く見かけました。

インドネシア「SMARTFREN」のLTEルーターを購入
SMARTFRENの広告、人型のマスコットが印象的

 ジャカルタを訪問したのは2015年9月初旬。SMARTFRENのモバイルWi-Fiルーターは、中国Haier製の「ANDROMAX M2Y」と、同じく中国のHuawei製の「ANDROMAX M2Y」の2機種が発売されていました。筆者が購入したのは、端末のサイズが小さいHaier製の「ANDROMAX M2Y」です。

パッケージに同梱されるSIMカード

 SMARTFRENのモバイルルーターは、どちらも販売価格が39万9000インドネシアルピア(約3300円)に設定されています。為替相場でインドネシアルピアが安くなっている上に、販売価格そのものが非常に安いため、手頃な価格で購入することができます。さらに、製品に同梱されているSIMカードは、有効期間7日間、4.5GB分のデータ通信量が利用可能となっているため、短期間の滞在であれば必要十分なデータ通信量が利用可能です。

 インドネシアのLTEサービスは以前に「みんなのケータイ」で紹介した「Bolt!」が先行していますが、Bolt!は首都ジャカルタとその近郊エリアのみに対応しているのに対して、SMARTFRENはジャカルタ以外の都市を含めてサービスを提供しています。

SMARTFRENの4G LTEエリアマップ

 同社の4G LTEサービスエリアが広いことは、同社が公開しているエリアマップでも確認することができます(日本の各社が公開するエリアマップと比べれば、やや粗いのですが……)。

 実際に、ジャカルタでSMARTFREN対応のモバイルルーターを購入した後、観光地として有名なバリ島のさらに東にあるロンボク島に滞在しましたが、ロンボク島内でも中心都市であるマタラム市内や、外国人観光客の多いスンギギ、ギリ トラワンガン島などでは、SMARTFRENの4G LTEが利用可能となっていました。

 ロンボク島およびその周辺地域では、SMARTFRENに限らずともインドネシア最大手のTelkomselなども既にLTEサービスを提供していますが、LTE対応のモバイルルーターを安価で販売しており、なおかつインドネシアの主要都市で4G LTEが利用可能となっている点は、SMARTFRENのメリット言えるでしょう。

観光地として人気の「ギリ トラワンガン島」でSMARTFRENのLTEが利用可能

 ただし、今回購入したモバイルルーターの対応ネットワークは4G LTEのみとなっているため、4G LTEが利用できないエリアでは圏外となってしまいます。この点は、Bolt!と同様にエリア面でやや不安が残ります。

 インドネシアでは2015年6月より、日本パスポート保有者向けのビザ免除を主要空港にて実施しており、首都ジャカルタやバリ島などの主要空港での観光目的での入国については、従来必要だった35ドルのビザ代が不要になりました。

 今回紹介しているSMARTFRENのモバイルルーターは、免除となったビザ代より安い価格で購入が可能。インドネシア訪問の「お土産」のつもりで、モバイルルータを買ってみるのも良いかもしれません。