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バリ島で4G LTEが利用可能に!

 リゾート地として人気があるインドネシアのバリ島で4G LTE対応のプリペイドSIMカードを購入、現地で4G LTEのデータ通信を利用しました。

 インドネシアの4G LTEサービスは、過去に紹介したようにTD-LTE方式を採用する「Bolt!」が先行してサービスを提供していますが、Bolt!に続いてTelkomselなどの大手通信事業者も4G LTEサービスを提供開始。大手通信事業者のプリペイドSIMでも4G LTEサービスが利用可能になりました。

 筆者がバリ島を訪問した2015年4月時点では、バリ島で4G LTEを提供しているのはTelkomselとXLの2社。エリアマップを見てわかる通り、4G LTEが提供開始されているエリアはあまり広くはありませんが、4G LTEに接続された状態であれば快適なデータ通信を利用することができます。

Telkomselの4G LTEエリアマップ
国内線ターミナル「IPORT shop」で4G LTE対応プリペイドSIMを購入

 Telkomselの4G LTE対応プリペイドSIMカードは、バリ島の国際空港「ングラ・ライ国際空港」の国際線ターミナルでは購入することができず、国内線ターミナルの到着ロビー付近にある「IPORT shop」というお店で購入できました。

 TelkomselのプリペイドSIMは、データ通信利用可能な期間や日数によって料金が異なります。今回筆者が購入したデータ通信パッケージは、通信量が2GBで有効期間30日間のタイプ。SIMカードと合わせて、合計でRp 6万5000(約590円)を支払いました。店頭でデータ通信パッケージの登録を行ってもらうと、その場ですぐに4G LTEが利用可能に。

SIMカード購入&プラン登録後すぐに4G LTEが利用可能に
スピードテストでは下り20Mbps近くを記録

 Telkomselの4G LTEは900MHz帯(Band 8)で提供されています。日本国内向けに発売されている機種では、Nexus 5/6のほか、iPhone 5s/5c/6/6 Plusなどの機種が対応していますが、SIMロック解除に対応しているドコモのスマートフォンやモバイルWi-Fiルーターは基本的に非対応の周波数となっているため、日本向けに発売されている機種で利用しようとすると選択肢があまり多く無い点は注意が必要です。

 XLの4G LTE対応プリペイドSIMカードは、空港内にて購入することができなかったためXLのキャリアショップと言える「XL Center」を訪問して購入することに。

 XLの4G LTE対応プリペイドSIMは、4G LTEのデータ通信量が4GB、3Gおよび2Gで4GB、合計で8GB、30日間のデータ通信が利用可能なプリペイドSIMがRp 9万9000(約900円)にて販売されていました。TelkomselのSIMカードと同じく、音声通話も利用が可能です。

XL Centerで4G LTE対応プリペイドSIMを購入
XLの4G LTE対応プリペイドSIM
XL、建物の中ではLTEが繋がらないことが多々

 XLの4G LTE対応SIMに含まれるデータ通信量は合計で8GBと容量は大きく、データ通信量が合計8GB利用可能なSIMカードがパッケージになっているので旅行者としては非常にシンプルで使い勝手は良いのですが、XLの4G LTE対応エリアがかなり狭くなっている上、建物の中に入ってしまうとLTEに繋がらないことが多く使い勝手はイマイチでした。XLの4G LTEサービスに関しては、今後のエリア拡大に期待しましょう。なお、LTEの周波数帯は1800MHz帯(Band 3)が使われているため、対応機種は日本でも数多く発売されています。

 インドネシアは、日本パスポート保持者向けのビザ免除を近々実施予定であると報道されており、今後ますます日本からの訪問者が増えることが予想されます。インドネシアで思い切りモバイルデータ通信を利用したい方は、各社の提供する4G LTE対応SIMカードを入手することをオススメします。

バリ島内の各地で見かける「4G LTE」の告知