みんなのケータイ
「ウルトラ省電力モード」の効果は絶大!
【GALAXY S5 SCL23】
村元正剛
(2014/10/3 06:00)
GALAXY S5 SCL23のバッテリー容量は2800mAh。画面サイズが5インチクラスのスマートフォンとしては十分な容量と言えるだろう。ほぼ同じ仕様のドコモ版のSC-04Fは、ドコモ独自の調査で実使用時間は約65時間とされている。フル充電状態から余裕で2日以上、ほぼ3日使えるらしい。ただし、それはあくまでも標準的な使い方をした場合の話だ。
筆者の場合は、朝フル充電の状態で持ち出しても、夜帰宅するまでに電池残量ピンチのアラートが表示されることが多い。電池の減りが早い原因は、自分でも把握している。まず、ゲームをする機会が増えたからだ。LINEの「ツムツム」というゲームにハマってしまい、通勤途中や休憩時間など、暇さえあれば画面をぐにゅぐにゅとなぞっている。流行りの「Ingress」も試してみたくなり、取材に向かう途中で画面をつけっぱしにしていたり……。さらに、スマートウォッチ(現在はLG Watch)を使うようになったので、Bluetoothを常時オンにすることでも電池消費は増えているだろう。
そこで、お世話になっているのが省電力機能だ。GALAXY S5には「省電力モード」と「ウルトラ省電力モード」の2つが用意されている。前者は、バックグラウンド通信などをオフにすることで電池消費をセーブできる一般的な省電力モード。後者は、画面表示をグレースケールに変更し、利用できるアプリを最小限にするGALAXY独自のモードだ。当然、後者のほうが省電力効果は高く、取材時に聞いた話では、最大約50%程度の消費電力低減を見込めるそうだ。このウルトラ省電力モードに切り替えても、電話、SMS、auのEメール、ブラウザは使え、使用可能アプリにLINE、Twitter、Facebookなどを追加することもできる。初期設定ではWi-Fi、Bluetoothはオフになるが、オンに切り替えることもできるので、スマートウォッチとの連携も維持できる。
筆者は、午後1~2時くらいで電池残量が50%以下になった場合など、電池の減りが早いなぁと感じたときに、まず「省電力モード」に切り替えて、すぐには充電できない状況で残量が10%台になったときに「ウルトラ省電力モード」に切り替えることが多い。ウルトラ省電力モードにすると、電池持ちは格段に良くなる。きっちりと時間を計測したわけではないが、1%刻みで電池が減る間隔が長くなり、“すごい粘りを見せてくれる”といった感じだ。ウルトラ省電力モードにする状況は、かかってきた電話に応対できる電池だけは残したいという、いわば非常事態だ。筆者自身も極力スマホに触れないという意識が高まり、それも電池の延命につながっているのかもしれない。
ただし、困ったときの頼みの綱ともいえる「ウルトラ省電力モード」にも、ひとつだけ不満はある。PCメール用のアプリが使えなくなるのだ。また、Gmailアプリの使用にも対応していない。それらを使いたいのなら、標準の「省電力モード」を使えばいいと言ってしまえば元も子もないが、最近は、電話よりもメールで連絡を取り合う人が多いと思う。キャリアメールだけでなく、PCメールやGmailの受信も確認できるようになったらいいのになぁと感じている。