みんなのケータイ

「nanaco」のアプリ画面

 オフィスの近所にあるセブン-イレブンを利用することが多くなったので、今さらながら電子マネーサービス「nanaco」のアプリをELUGA X P-02Eに入れてみた。独自のポイントで割引サービスも受けられたりするので、交通系電子マネーで支払うよりもnanacoの方が断然おトクなはずである。で、さっそくアプリ内からユーザー登録したんだけれども、この時に気になったのがクレジットカードの登録にかかる時間だった。

 nanacoへの電子マネーのチャージにクレジットカードを使う場合は、クレジットカードの「事前登録」を行う必要があるのだが、この事前登録が可能な状態になるまでに4日間必要になる。さらに、4日後以降に事前登録を行っても、さらに24時間待たないと実際に“クレジットチャージ”できない。つまり、nanacoをクレジットチャージしたいと思っても、実質最短でも5日間先からになるわけだ。

 店頭で現金でチャージしてもらうことはできるから、すぐに使いたいなら近くのセブン-イレブンまで走ればいいとはいえ、それだとせっかくのモバイルや電子マネーの便利さが半減するような気が……。ほとんど意地になってクレジットチャージにこだわり、結局使い始められたのは、なんだかんだでユーザー登録から1週間後だった。

まずはユーザー情報の登録
入会完了直後から店頭で現金をチャージすることは可能だ
試しにクレジットチャージしようとしてみると……
4日後以降に事前登録せよとのエラーメッセージが
そんなこんなで4日後、クレジットカードの事前登録を開始
登録完了。しかし、さらに24時間待たないとクレジットチャージできないという
それでも試しにチャージしようとしてみると、やっぱりエラーに
3度目の正直。翌日にようやくチャージできるようになった

 モバイルのプリペイドサービスだとクレジットカードの登録にそんなに時間がかかるものなのかしら、と思って他のサービスも登録して調べてみたところ、「モバイルSuica」は即日、「楽天Edy」は翌日正午にはクレジットカードでチャージ可能になることがわかった。「WAON」も試そうと思ったけれど、使えるクレジットカードがかなり限定されているので試せず。でも、チャージできるようになるまで数日もかかることはなさそうだ。

こちらはモバイルSuica
即日チャージできるどころか、そもそも最初に年会費で1000円支払わされてしまう
楽天Edyは翌日正午からクレジットカードでチャージ可能に
WAONは手持ちのクレジットカードを取り扱っていなかった

 nanacoは一体どうして5日間もかかってしまうのだろうか。疑問に思ってnanacoの運営元であるセブン・カードサービスに電話で問い合わせてみたところ、結論から言えば「現在の仕様」とのことだった。

 最初にモバイル端末のアプリから送信されたユーザー情報が、実際にサーバーにアップロードされて運営元が確認できるようになるのが4日後になるらしい。そこからユーザーがクレジットカードを事前登録するわけだが、このクレジットカード情報とnanacoのユーザー登録情報から、同一人物かどうかなどの検証を行うのにさらに24時間かかるために、トータルで5日間かかるのだそうだ。なんらかの不正使用を防ぐために意図的に時間をかける仕組みにしているのかなと思いきや、そうではないとの返答。

 仕様としてそうなっている以上は仕方がないが、すぐに使い始めたいユーザーは多いと思うので、ぜひ短縮してほしいところ。ただし、店頭で用紙に記入する形でnanacoカードに申し込むと、クレジットチャージを申し込めるようになるまでに10日間かかってしまうので、現状はモバイルが最速で使えるようになることは確か。また、Webであらかじめ申し込んでから店頭でnanacoカードの手続きする場合も、モバイルと同じ4日後から申し込めるようだ。

3Dセキュア(本人認証サービス)の画面。このサービスが付いていないカードはnanacoに登録できなくなるそうだ

 ところで、現在多くのクレジットカードに対応しているnanacoだけれど、電話で伺ったところでは、10月末以降は3Dセキュア(本人認証サービス)対応のクレジットカード以外は事前登録ができなくなるとのこと。nanacoが気になりつつもまだ利用していない人や、クレジットチャージできるようにするか迷っている人は、所有しているクレジットカードが3Dセキュアに対応しているかどうか確認しつつ、事前登録を急ごう。