みんなのケータイ

 Nokiaの4100万画素カメラ搭載端末、Lumia 1020の販売が7月下旬からアメリカで始まった。とはいえAT&TのSIMロックがかかっている上にアメリカから代行業者などを使って取り寄せるのも大変である。9月になればヨーロッパや中国でも販売される予定と言われていたので、筆者も購入はしばらく待つ予定でいた。

 ところが8月頭に渡米予定が入り、現地で購入するチャンスがやってきた。とはいえAT&TはSIMロックをかけて販売しているので、筆者の居住する香港に持ち帰っても香港のSIMでは動かない。また、7月の販売開始直後は人気殺到で一時的に完売となるほどの人気だったという。つまりAT&Tのお店に行っても在庫が無さそうだし、アメリカ以外での利用に難があることから「とりあえず実機をいじってみようか」という気持ちで渡米したのだった。

 ニューヨークのAT&Tのお店に行ってみると、予想とは裏腹にどの店舗でも在庫は潤沢。だが価格は650ドルとSIMロックがあるにもかかわらず高い。もちろん2年契約を結べば半額以下で購入できるがアメリカ非居住者なので契約もできない。どうしようかと悩んだ結果、本体は後で買うこととして、Lumia 1020をコンデジのようにしてしまうアクセサリの「Nokia Camera Grip」だけを購入した。

サンフランシスコのMicrosoft Sotoreではカメラグリップが無料

 その後、アメリカから香港への帰路はサンフランシスコへ立ち寄った。ここで現地在住の友人が車を出してくれ、せっかくだから空港から近いMicrosoft Storeへ行ってみようと誘ってくれたのだ。店舗に着くとWindows Phoneももちろん扱われており、Lumia 1020も実機が展示されている。しかもすでに購入した「Nokia Camera Grip」がLumia 1020本体を買うと無料だという。ちなみにAT&TでもMicrosoft Storeでも契約不要で単体購入が可能だ。

 AT&Tストアでは店員の目もあり、じっくりと実機をいじることができなかったが、開放感ある広い店構えのMicrosoft Storeでは端末は自由に触り放題。最新のカメラアプリNokia Pro Cameraも存分に試すことができたが、使い勝手の良さに感動してしまい購入意欲を抑えることはできなくなってしまった。

Qiカバーも一緒に購入してしまった

 SIMロック付で650ドルは高く、ここで冷静に考えてみたのだが、カメラグリップ75ドル相当が無料、つまり本体は575ドルということになる。SIMロックについてはWi-Fiタブレットと同じと考え「Windows Phone OS搭載の超高画質Wi-Fiデジカメ」として使えばいいだろう。などと結局は自分を納得させて購入を決定! レジへ向かうとすぐ横にはアクセサリ販売コーナーもあり、純正のQi充電カバーもあったのでこれも一緒に買うことにした。40ドルの追加になるが、アメリカ以外での入手がしばらく難しいであろうことからこれは買っておいてよかったと思う。

 結局、支払った金額は税金なども含め約750ドル。これだけあればいいカメラの一つでも買える金額だろう。だが、以前使っていたPureViewカメラ搭載のNokia 808からどれだけ進化しているか、そしてこれから出てくる他社の高画質カメラ端末との比較のためにも購入してよかったと思っている。