みんなのケータイ
EMOBILE LTE対応端末をドコモの150Mbpsエリアで使う
島田純
(2013/8/22 06:00)
既報の通りNTTドコモは、2013年10月よりXiにて通信速度を下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsのサービスを、東名阪エリアから提供開始することを発表しました。2013年7月30日より、神奈川県の一部地区にて試験運用が開始されており、いち早く『下り最大150Mbps』のサービスが試せる。ということで、さっそく試験運用が開始されているエリアに行ってみました。
今回、実験のために用意した端末はEMOBILE LTEに対応したモバイルWi-Fiルーター数機種です。EMOBILE LTEは、Xiの下り最大150Mbpsのサービスで利用する周波数帯である、LTEのBand 3を利用したサービスを提供しています。
LTEのCategory 4規格に対応した「Pocket WiFi GL04P」などは、通信サービスは下り最大150Mbpsに非対応ですが、端末としては「下り最大150Mbpsに対応」する端末として販売されていました。EMOBILE LTEにおける下り最大150Mbpsのサービス提供については現段階でも未定となっており、その後発売されている機種であるPocket WiFi GL05Pでも、Category 4非対応端末もあるため、EMOBILE LTEにおける下り最大150Mbpsのサービス提供は、正直なところ、しばらくは「未定」であるように思います。
一方で、2013年7月以前にイー・アクセスから発売されている端末は、購入時点からSIMフリー端末として他社のSIMカードを利用することができるようになっているため、今回ドコモが試験提供を開始したエリアでも、多くの端末では通信を行うことができました。
EMOBILE LTE端末では、ほとんどの端末ドコモのLTEに接続が可能でしたが、USBスティック型のGL03Dについては、同じ地点で確認したにも関わらず、ドコモのLTEに接続することができませんでした。
EMOBILE LTE端末にドコモのSIMカードを入れて利用しても、現時点では『試験運用エリア』でしか通信をすることができないため、決して実用的ではありませんが、正式サービスの開始前のドコモの下り最大150Mbpsを体験できる端末として、エリアチェック代わりに使ってみるのも面白いかもしれません。
ドコモでは既に、東名阪エリアを除く全国の100以上の都市で下り最大112.5Mbpsのサービスを提供していますが、利用者の集中する首都圏では、利用可能な電波の帯域の問題から、Xiの通信速度は下り最大75Mbpsに留まっていますので、10月に開始される予定の下り最大150Mbpsのサービスが待ち遠しいです。