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音量をアップできる卓上ホルダを使って快適にフルセグを視聴できる

 ARROWS NX F-06Eの魅力の1つにフルセグ機能があります。“ワンセグの約50倍”高画質な映像を楽しめるとされ、5.2インチの大画面が存分に活かされる機能です。フルセグはご存知の通り、据え置き型テレビ向けのハイビジョン放送で、地上デジタル放送波の13セグメントのうち12セグメントを使用。解像度とフレームレートを比較して50倍という数字が導き出されているようですが、確かに1セグメントのみを使うワンセグよりもずっと高画質です。私自身は普段、積極的にテレビを見る方ではありませんが、いざというときには役立ってくれそうなフルセグ機能。どんなものか改めてチェックしてみました。

 起動は「テレビ」アプリから。通常、地デジ放送を受信するにはB-CASカードが必要ですが、スマートフォンの場合はソフトウェアベースでB-CASが提供されるとのことで、カードを差したりする必要はありません。いつ、どこでB-CASが認識されているのかわかる画面も表示されず、初回起動の手順はワンセグの場合とまったく同じです。ワンセグもフルセグも同じテレビアプリで視聴し、当然、チャンネルも共有。チャンネル設定が保存されると、すぐに番組が表示されました

 縦画面では、映像と操作パネルが同時に表示でき、チャンネル切替や音量調整、録画、フルセグとワンセグの固定/自動切替の設定ができます。Twitterのアイコンがあり、アカウント登録をするとテレビを視聴しながらTwitterを起動して自分のタイムラインを表示し、投稿もできます。左端の「d」アイコンはデータ放送のことで、ワンセグのときだけ利用できます。横位置の全画面表示状態の場合は、画面にタッチすると操作メニューが出現します。

縦表示と横表示。縦表示時にはTwitterやデータ放送(ワンセグのみ)などを一緒に表示できる。全画面表示時は画面にタッチすると操作メニューが表示

 録画は外部メモリーカードが必要です。また、ARROWS NXの場合、録画はすべてワンセグ画質で保存されます。同じくフルセグに対応したAQUOS PHONE Xx 206SHがフルセグの録画にも対応しているので、ちょっとうらやましいです。画質のいいフルセグで録画ができたら、見たい番組をちょこっと録画して、電車の中でちょこっと見るというスタイルが私にも定着したかもしれません。なお、Gガイド番組表がプリインストールされていて、予約録画も簡単にできます。

端末の背面スピーカーが調度当たるところに小さな穴があり、その下の大きな穴につながっている。音抜けがよく、音量がアップしてクリアに聞こえる

 私の自宅は埼玉県に限りなく近い東京都板橋区ですが、フルセグも結構ちゃんと見られるという印象を持ちました。部屋の中ですと確かに電波が弱く映像が乱れがちな場所もありますが、いい場所を見つければ、まさしく本当のテレビのように快適に視聴できます。画質は本当にきれいで、もうワンセグに戻ることはできません。そして、意外に良かったのが同梱の卓上ホルダです。この卓上ホルダには、端末をセットした際、本体のスピーカーが位置する背板のところに穴が開いていて、その穴は卓上ホルダの下の開口部につながっています。背面スピーカーから出た音がその穴を通って前面から聞こえるので、とても音が大きく、クリアに聞こえます。ついでに充電しながら見られますので、電池残量を気にする必要がありませんし、心配だった発熱もそうひどくなく、途中でアプリが終了したりということも今のところありません。

 個人的にフルセグがどうしても必要だとは今でも思っていませんが、ARROWS NXの売りの1つであることは確かで、実際、映像がとてもきれいで使って楽しい機能です。ただ、外出時に使うというよりは、電波の安定したところで、卓上ホルダにセットしてゆったり見る、という使い方が私にとってはしっくりする感じです。我が家のテレビチャンネル選択権はやや夫が強く握っているので、どうしてもリアルタイムで別の番組を見たいというときに活用するかもしれません。