みんなのケータイ

 AQUOS PHONE SERIE SHL22を使いはじめて1カ月。やっぱり電池のもちがいいっていうのは気持ちいい。が、日々使っていると、快適さは電池だけではないことにも気づかされる。結構、細かい気配りがうれしいのだ。

 例えば、「Bright Keep」という機能。手に持っている間は、それをセンサーで検知して、画面を消灯しないというものなのだが、メールにしろ、Webにしろ、電子書籍にしろ、読み終わらないうちに画面が暗くなる不快なシーンに遭遇しなくなるだけで、かなり快適に使えることに気づかされる。他メーカーでもインカメラを使うなど、色々な手法を使って同様の機能が搭載されはじめているので、今夏発売のモデルを購入したユーザーは、ディスプレイの設定を眺めてみると幸せになれるかもしれない。

 次に注目したいのは、「Sweep ON」と「Shake OFF」という機能。Sweep ONは、スリープ状態から画面をなぞるとロック画面を呼び出せるというもので、本来であれば電源ボタンを押して行う操作を、画面をなぞるという操作に置き換えられるという機能だ。一方のShake OFFは、軽く2回端末を振るとスリープさせられるという機能だ。いずれも、大画面化に伴って本体のサイズが大きくなり、電源ボタンの位置が遠く感じる昨今においては非常に便利な機能……だと思っていた矢先に事件が発生した。

 いつものように外出先から戻り、胸ポケットから取り出して操作しようとしたところ、PINコード入力の画面が表示されていた。「あれ、勝手に再起動でもかかったか?」と思いながらPINコードを入力すると、本体メモリが初期化されている……。しかも、microSDカードまで……。

 状況を整理すると、おそらくこうだ。何らかの原因でSweep ON誤検知→さらにタッチパネルが反応してロック解除パスワードの入力を10回ミス→Google Apps Device Policyのセキュリティポリシー設定によりワイプ(端末内データ消去)。幸い、microSDカード内のデータについては、PCのデータ復旧ソフトを使って取り戻せたが、こんな事件が発生して以来、Shake OFFは便利に使っているが、Sweep ONは怖くてオフにしたままだ。まさかデータがsweep(一掃)されるなんて……。