「Googleドライブ」を使ってみました
スマートフォンが普及し始めてから「クラウド」が注目されている。従来は、どちからと言えばビジネス向けのサービスとして重要視されていたが、最近は、パソコンとスマートフォンでデータを共有するために、個人で気軽に利用できるサービスが増えているように思う。
筆者がメインで使っているのは、その定番ともいえる「Dropbox」。スマートフォンで撮った写真を自動でアップロードしてくれるので、いちいちUSBケーブルを介してパソコンに取り込む手間が省ける。これは非常に重宝。パソコンにあるExcelやPDFなどのファイルも、Dropboxに放り込んでおけば、スマートフォンで開いて見ることができる。いま使っているAQUOS PHONE 103SHには「Documents To Go」というMicrosoft Office互換アプリがプリインストールされているので、それが自動で起動して閲覧できる仕組みだ。ただし、Officeファイルの編集には「Documents To Go」の有料版(約1200円)へのアップデートが必要。もったいない気がして、それは利用していない。
Googleドキュメント形式で保存しておけば、Androidスマートフォンで編集できる |
最近、この「Dropbox」よりも使いやすいかも……と感じ始めているクラウドサービスがある。それは、グーグルが提供する「Googleドライブ」だ。操作性をチェックして原稿を書かなくてはならないという必然性で使い始めたのだが、期待していた以上に使いやすいサービスだと感じている。
まず、何よりもいいのが、すでに使っているGoogleアカウントをそのまま使えること。スマートフォンを使いこなすには、さまざまなアカウントやパスワードが必要になり、「これ以上増やしたくない」と思っていたのが本音。Googleドライブは、Google Playストアからダウンロードしたアプリを起動し、簡単な利用登録をするだけで、すぐに使い始められる。パソコンではブラウザからアクセスできるほか、専用ソフトをインストールすれば、ファイルを出し入れできるフォルダも作られる。Dropboxと同じように、直感的に素早く操作できるのがうれしい。
次に、Androidスマートフォンでも閲覧・編集できるGoogleドキュメントを作成できるのも便利。パソコンからGoogleドライブにファイルをアップロードする際も、本来のファイル形式でアップロードするか、Googleドキュメント形式に変換してアップロードするかを選択できる。また、アップロードしてからの変換も可能だ。
例えば、Excelファイルをそのままスマートフォンで見たい場合は、ExcelのままでアップロードすればOK。スマートフォンで編集もしたい場合は、Googleドキュメントに変換してからアップロードしておけばいいわけだ。
従来、仕事仲間と共有していたGoogleドキュメントも、これといった移行の設定をすることなく、Googleドライブに引き継げた。
スマートフォンで新規作成できるGoogleドキュメントは、文書とスプレッドシートに限られるが、そもそもスマートフォンの小さな画面で手の込んだ書類を作ることはないので、必要十分。スマートフォンで撮った写真のアップロードや共有も迷わず行える。
Googleドライブを無料で使えるのは5GBまでだが、Androidスマートフォンに複数のGoogleアカウントを登録しておけば、1つのアプリで複数のアカウントを切り替えて使い分けられるのも魅力。仕事用とプライベート用に分けて合計10GBを使えれば、十分足りるだろうなぁと感じている。
そんなわけで、そろそろメインのクラウドサービスを「Dropbox」から「Googleドライブ」に切り替えてもいかな、と考えている。