次はどうする?

2011年11月18日 06:00
(法林岳之)

 G'zOne IS11CAを使いはじめて、4カ月弱。auの2011年秋冬モデルが発表されたこともあり、次のモデルを選ぶ時期を迎えた。

 次のモデルを選ぶ前に、G'zOne IS11CAとの4カ月を振り返ってみると、正直なところ、ちょっと不満が残る内容だったかも……。特に、直前まで使っていたauのケータイがG'zOne TYPE-Xだったこともあり、ケータイからスマートフォンへ移行したときのギャップを身をもって体験してしまった印象だ。

 たとえば、3回目のエントリーで指摘したEメールの仕様は、アップデートである程度、修正されたとは言え、やっぱり、残念だった仕様のひとつ。これがスマートフォンが普及した時期であれば、まだ我慢ができたかもしれないけど、ほとんどのユーザーがスマートフォン初体験である時期に登場したモデルとしては、作る側の配慮が足らなかったという印象だ。ただ、これはG'zOne IS11CAに限ったことではなく、現時点でラインアップされている各社のスマートフォンは、ひとつの製品として仕上げられているものの、本当にはじめてのユーザーが使うことを考えていると言えるモデルは、意外に少ない。作っている側の人たちも目先の機能やスペックばかりに目を奪われがちな気がする。

 また、ディスプレイ周りも気になった。タッチパネルのレスポンスは必ずしもサクサクとは言いにくく、画面サイズも今となってはあまり大きくない部類に入る。G'zOne IS11CAのタフネスという個性を考えれば、あまり大きな画面は難しいのかもしれないけど、かつて高画素カメラやメモリ容量、ディスプレイサイズなどで、ハイスペックをリードしてきたカシオ製端末であることを考えると、ちょっと物足りない。

 そして、最後に、不具合かもしれないと考えつつ、忙しくて調べてないのが音声検索を利用するときのマイク感度。静かな部屋なら、大丈夫なんだけど、街中やクルマの中、少し騒がしいところなどで音声検索を試すと、全然ダメ。口元に本体を持っていこうが、マイク付近を指先でひっかこうが、まったく反応なし。特にクルマの中はほぼ使用不可。個体差かもしれないけど、もう少し対環境性能でもタフになって欲しいところ。

 とは言うものの、G'zOneのタフネス性能は唯一無二のものであり、そのアドバンテージと個性は揺るぎない。これからのシーズン、雪に降られたり、かじかんだ手で端末を落としてしまうようなことがあるかもしれないが、そんなときでもG'zOne IS11CAのタフネス性能は、きっと心強い存在になってくれるはず。そして、いつになるのかはわからないが、ぜひ次期モデルでは本当の意味で「最強」を謳えるスマートフォンになってくれることを期待したい。

店頭で配られている「2011 au冬モデル登場」のパンフレットを見ながら、次のモデルのことを考え中

 そんなわけで、次のモデルはどうするか。auの場合、発表会のレポートでも書いたように、ポイントは「+WiMAX」をどうするか。高速通信は魅力的だけど、常時ONの利用ではバッテリーが厳しいと予想しているため、実質的には+WiMAX非対応の2モデルと横並びで選ぶことになりそうだ。個人的にはおサイフケータイが必須なので、その点を考慮すると、候補は国内メーカーの4機種に絞り込まれる。前評判では全部入りの「ARROWS Z ISW11F」の人気が高いようだけど、auの地域別取扱携帯電話のページによると、発売が12月中旬以降と遅いうえ、去年のREGZA Phone IS04(違うブランドだけど)の残像もあったりして、一抹の不安が残る。結局、どのモデルも今ひとつ決め手に欠けるんだけど、いっそのこと、おサイフケータイをいっしょに持ち歩いている他キャリアの端末に引き継いで、違うプラットフォームにしてみたり……(笑)。