みんなのケータイ

日本で予約できる韓国用プリペイドSIM「LINK KOREA」を試す

 韓国や中国のスマホメーカーが勢いを増す状況なだけに、取材で両国を訪れる機会が年に何度かある。今回は韓国の話だ。

 海外に出張する際には何らかの通信手段を確保する必要があるが、普段使っているスマホで国際ローミング、空港でモバイルWi-Fiルーターをレンタル、ローミング用のSIMや現地SIMを調達してSIMフリー端末に装着して使う、といったパターンが考えられる。

 韓国に通い始めた最初の頃は国内の空港でルーターをレンタルして使っていたが、ある時、現地の空港で簡単かつ日本よりも安くルーターを借りられることに気づき、それを利用するようになっていた。数年前からは外国人向けのプリペイドSIMをコンビニで買えるようになったので、以降はそれを活用していた。

LINK KOREAの「4G DATA SIM」

 ただ、最近は国内キャリアのローミング料金も安くなってきたので、数日の出張であれば、手間もかからないので、それで済ませることも多くなってきたのだが、今年に入って「LINK KOREA」という会社が提供しはじめたプリペイドSIMが気になったので、先日の出張ではそれを利用してみることにした。

 使ってみたのは「4G DATA SIM」の「5-DAY(120 Hours)」(25米ドル)というプラン。通信速度の上限が5Mbpsとなる代わりに期間中はデータ通信し放題という内容だ。サイトに必要事項を記入して申し込めば、現地空港のカウンターでSIMカードを受け取れる。ちなみに、サイトの言語は現時点では英語と中国語しかないが、近々日本語サイトもオープンするらしく、そうなれば、もう少し申し込みやすくなるのかもしれない。

 現地に到着したら、プリントアウトしたバウチャーを持ってカウンターに向かって手続き完了。SIMカードを手元のスマホに装着してすぐにネットに繋がる……はずだったのだが、なぜかSIMカードが認識されない。カウンターの女性2人がかりであれこれ調べてもらい、別のSIMカードに交換するなどした結果、ようやく繋がるようになった。

 こちらが持ち込んだ端末が世界的にはマイナーな「g07+」ということで、ややこしさが増してしまった可能性もあるが、どうにか繋がって一安心。SIMカードを受け取ったその場で接続確認するのは大事だな、と改めて実感するとともに、親身にサポートしてくれたカウンターのスタッフにも感謝した。

SIMカードと接続ガイド
いろいろあったがネットに繋がる幸せ

 で、気になる5Mbpsという制限なのだが、実際に通信速度を計測してみると、上り下りともにきっちりと5Mbps以上をキープする。動画でも見ようとしない限りは十分な通信速度で、容量を使い切って通信できなくなる不安もなく、快適に仕事をこなすことができた。

 今回筆者が試したのはデータ通信専用のプランだが、音声通話にも対応したプラン(こちらはSIMカードの返却が必要)などもあるので、必要に応じて使い分ければいいだろう。韓国出張の際の選択肢の一つとして活用していきたい。