みんなのケータイ
プロレス動画の楽しみ方~DDT編
2017年4月11日 06:00
Amazonのレコメンドで2つのプロレス番組に出会う
最近はプロレス人気が高まっているんだそうですね。私自身は中学生時代に結構見たものの(主に全日)、その後総合格闘技に浮気した負い目もあり、最近はほとんど見ていませんでした。
ところが最近、定額制動画サービス「Amazonプライム・ビデオ」で配信されているオリジナル番組「有田と週刊プロレスと」をたまたま発見。くりぃむしちゅーの有田哲平が出演しているのですが、これがまぁ面白い。実際の試合の映像は使わずに、過去の雑誌誌面とトーク(大半は思い出話)だけでプロレスの歴史を解説しているのですが、「え、君こんな常識も知らないの?」的な上から目線がかなり抑えられており、教養番組として十分に楽しいです。
そこでプロレス意欲がかなり高まったところへ、Amazonお得意のレコメンドで今度は「ぶらり路上プロレス」に出会います。こちらもAmazonプライム・ビデオだけで見られるオリジナル番組。博多大吉をMCに、プロレス団体「DDT」に所属するレスラーと女性ゲスト陣が街歩きをする番組です。しかしなぜか毎回、敵対するレスラーに出会って路上でプロレスをすることに。特にスゴイのが第4回。東京・御徒町のアメ横商店街のど真ん中で、脚立の上からジャンプして長机を折ったり、ムーンサルトプレスしてます。恐ろしや。
「DDT UNIVERSE」のプロレス動画見放題を試してみた
前置きがだいぶ長くなりました。そんな訳でDDTへのリスペクトが高まっていたところ、折良く同団体独自の定額制動画配信サービス「DDT UNIVERSE」がスタートしました。月額900円(税込)で過去のアーカイブに加え、月数回の大会ライブ映像(見逃し配信あり)が見放題。そこで私も実際に契約してみました。
対応端末はスマホとPC。どちらもブラウザーを使って視聴します。プラグイン類は特に必要なし。会員登録さえすれば、記者会見などの一部コンテンツが無料視聴できますから、UI周りの不安がある方はここでチェックを。
料金は初月無料ですが、その初月内には解約できない仕組みなので、申し込んだ時点で必ず1カ月分の料金はかかります。ちなみに、前回紹介した「LINE Payカード」も登録できないようでした。素直に普通のクレジットカードを用意しましょう。
コンテンツ数はどうでしょうか。執筆時点では「試合」のタグがつけられている数は1159個。1試合(10~30分程度)でも1興業(3~6時間程度)丸々でも1個という扱いですが、この時点でもう膨大な量です。ただ、それでもDDTの全試合というレベルではなく、過去分の配信は2015年~現在までの大会が主体です。
試合映像について注意したいのは、レスラー入場時や演出の際にかかるBGMは大半がカットされていること。ゲイのレスラーとして著名な男色ディーノ選手であれば「スリル(布袋寅泰)」、ブーちゃんキャラの伊橋剛太選手は「ROCKS(RIZE)」が出囃子となっていて、会場でも実際にかかっているのですが、DDT UNIVERSEの画面では「権利上の都合のため消音対応しております」という字幕が付いて、音が出ません(客の歓声なども同時に消されます)。
そしてもう1つ。実況・解説はほとんどの試合映像についていません。両国国技館などで行われる大規模大会には専門家の実況・解説がありますが、地方の公共体育館などで行われる試合は流石にムリなようです。ただ、DDTは試合中に選手同士がお笑いっぽいトークをする事も多く、実況に頼らない試合運びを心がけているのかも?
それと、試合はほぼ全てノーカット。レスラーが場外乱闘の最中に地元のご婦人と談笑するシーンが映ってたりします。
まとめ~アーカイブ×ライブの2本立てで、気付いたらズッと見続けてしまう……
映像の検索には前述のタグを使います。選手の個人名はもちろん、「KO-D無差別級選手権」といったタイトルマッチ名、興業名、会場名がかなりキッチリついているので、ここをクリックするだけでどんどん試合を見られます。その一方で、検索順のソートが現状では時系列(最新分が上位)のみ。再生回数、お気に入り登録数などでも並べ替えられるようにしてほしいところです。
このテの定額制動画配信サービスは「数カ月契約してまぁまぁ見尽くしたから、解約しよ」という流れになるのが一般的かと思います。ただDDT UNIVERSEでは、そこにライブ配信を加えることで、契約継続を促しているものと推察されます。このあたりは実に巧み。
また、これは意外な発見だったのですが、試合の多くは10分~15分前後なので、それほど気合いを入れなくてもスッと見られるんですね。寝る前に1~2試合見るつもりが、気付いたら5試合くらい見て1時間経ってた……とか、良くあります。
DDTは激しい試合はもちろんですが、試合中に創作昔話を語り出したり、男性がブラジャーをつけて剥ぎ取りあう変則ルールマッチとか、エンタメ系も充実してますので、気になる方は是非。