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機種変で月サポがつかない? iPhone 7購入時に気づいた大失敗

【iPhone 7】

 SIMフリー版のiPhone 7を購入した。ただし、残念ながら発売日には入手できず、朝8時から始まるApple Storeのピックアップ予約を狙い、4日目に何とか入手できた格好だ。

紆余曲折を経て手に入れたSIMフリー版のiPhone 7
Appleのサイトでは、その日、Apple Storeに入荷する店頭在庫のピックアップ予約を行える。開始時間は朝8時でブラックやジェットブラックは争奪戦に

 実はもともと、iPhone 7はドコモで予約していた。筆者の使い方だとSIMフリーの方が望ましいが、ドコモでもSIMロックは解除できる。3キャリア中、ドコモのみ、過去にSIMロック解除履歴がある場合、そこから6カ月経った段階で即座にSIMロックの解除が可能になる。Galaxy S7 edgeのSIMロックを解除したのが、5月19日だったため、11月まで待てばいいというわけだ。

当日はドコモのセレモニーを取材。このときは、まだドコモで買う気満々だった

 ところが、ここで思わぬ落とし穴があった。予約は無事にでき、発売日当日には筆者ぶんの在庫も確保できていた。朝イチで販売開始セレモニーの取材を終え、原稿を書いたあと、契約に。その場で機種変更しようとしていた電話番号を伝えたところ、なんと月々サポートがつかなくなることが発覚した。Galaxy S7 edgeについている月々サポートは、1215円。失ってもそこまで痛いわけではないが、どうせゼロになるのであれば、最初からSIMロックのかかっていないSIMフリー版を買った方がいい。そう思い、泣く泣く予約をキャンセルした。

 ドコモはもう1回線、2台目プラスで使っている回線があるため、そちらで機種変更することも検討したが、結局トータルでの月々サポート額は同じになり、いずれにせよ減額になってしまう。であれば、今の回線を維持しながら、iPhone 7はSIMフリーで追加した方がいいという計算になる。

 なぜ月々サポートがつかなかったかというと、前の機種変更から6カ月が経過していないためだった。これは、昨年7月に実施された制度変更だが、筆者はすっかり忘れていたのだった。不正転売防止策とも言われているが、別に端末を転売するつもりも、不正に取得するつもりもまったくなかったのだが……。機種変更後もGalaxy S7 edgeはメイン端末として使い続けるつもりだったし、仮に売るとしても、そもそも一括で買ったものを売って何が悪いのだろうか……。

My docomoで端末の試用期間を調べることができる。ここが6カ月未満だと、機種変更時に、機種変更前後両方の月々サポートが消滅してしまう

 My docomoで調べてみたところ、筆者のGalaxy S7 edgeは9月26日時点で使用期間が「4カ月」になっている。どうやらこの回線では、11月にならないと機種変更ができない(厳密に言えばできるが、月々サポートがつかない)ようだ。iPhoneのお祭りがひと段落したあとには、冬春モデルの発表も控えているが、この回線では、発売が早い端末を発売日に買うこともできないかもしれない。

 もちろん、全体では機種変更の間隔は伸びており、もともと2年だったものが、3年になりつつあると言われている。そこまで頻繁に機種変更する人は、あくまで“例外”なのかもしれない。一方で、キャリアは毎シーズン新機種を出しており、魅力的なものがあればすぐにでも買い替えたいという人もいるだろう。6カ月間隔で端末を出しているならいいが、現実はそうなっていない。価格面でも、実質価格を訴求しているのであれば、6カ月という期間はもう少し短くしてほしいと感じた。

 少なくとも、SIMフリー版を買って自分でSIMカードを差し替えた方が、トータルでおトクになるというのは、どこかおかしいような気もする。ちなみに、ドコモ以外では、ソフトバンクも新スーパーボーナスの適用条件が6カ月以上になっている。ドコモとソフトバンクでは、一度使うと決めたら、最低でも6カ月は使い続ける覚悟をして機種変更するようにしたい。