みんなのケータイ

ワンセグがあるから、旅に行ける
【arrows SV F-03H】
2016年9月29日 06:00
「arrows SV F-03H」にはワンセグチューナーが搭載されている。ミドルクラスのスマートフォンではワンセグを搭載している機種が少なく、しかも感度高く電波受信可能な、伸ばせる内蔵アンテナをもっているものとなると、他にはほぼないと言っていい。イヤフォン端子に別途ケーブルを接続して感度を高める機種はあるが、手軽さに欠けるのが難点だ。
つまり、ミドルクラスでワンセグを見るならarrows SVで決まりなわけなのだが、多くの人が気になるのはおそらく、その“使いどころ”かもしれない。災害時などの緊急時はともかく、平常時にワンセグを見るのはどういうケースが考えられるだろうか。画質はさほど良いとは言えず、ストリーミング動画コンテンツも充実してきた昨今、これはなかなか難しい問いなのだが、2児の父である筆者としては、ワンセグは家族旅行のお供に最適なのだと、ここで強調しておきたい!
シルバーウィークに北海道へ帰省した筆者ら家族4人は、レンタカーを借り、3日間余りで520kmほど走行した。だだっ広い北海道はクルマ移動が基本。しかし一度の走行距離・時間が長くなれば、幼い子供たちが辛抱できず騒ぎ、泣きわめくのは当然で、親としてはこの対策をどうするかが悩みどころである。
お菓子を与えるのも手ではあるが、甘い物ばかり食べさせていてはいろいろと不安。だいたい北海道にはそれ以外にもうまいものがたくさんあるのだ。わざわざ北海道へ来てその小さい胃袋を駄菓子で満たすのは親として許せない。そこで登場するのがワンセグ、というわけ。なぜNetflixやYouTubeなどのストリーミング動画にしないのかというと、当たり前だけれどデータ通信量が膨大になるからだ。3日間の走行中、もしずっと再生していようものなら、あっという間に高速通信の上限に達してしまう。
ワンセグなら映像の再生のためにデータ通信が発生することはないので安心だ。それに、高速なデータ通信が必要となるストリーミング動画だと、再生品質は電波状況に大きく左右されることになる。広い北海道では、場所によってはまだ3Gの電波しかつかめないところもあって、安定したストリーミング動画の再生は厳しい時もある。
そんなLTE接続できないような場所でも、ワンセグであれば(もちろんテレビ電波を受信できることが前提ではあるが)安定して視聴できるので、通信ゼロ、コストもゼロで、ある意味動画が見放題なのである。常に(子供)好みの番組が放送されているわけではない、というのはまあその通りなのだけれど、とりあえず今のところは子供向けっぽい映像であれば子供たちは満足してくれるようなので、北海道旅行では本当に助かった。
ちなみに北海道は札幌、函館、旭川など、テレビ信号のエリアが7つに分かれており、長距離移動するとエリアも変わってしまうことがあるので、そのたびに受信エリアの設定を変えなければならない。エリアが変わるごとにスキャンし直すのは手間なのでは、と思うかもしれないが、実はワンセグアプリでは10個までのエリアを登録でき、必要に応じてすぐに切り替えられるから全く問題なし。長距離移動となる旅の間に見ることもしっかり考慮した作りになっているようだ。
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