みんなのケータイ
「ポッドキャストが好きだ!」と告白しようと思った矢先……
【Blade V580】
2016年6月14日 06:00
もうすでに1週間ほど前のことになりますが、個人的ビッグニュースが飛び込んできました。何と、TBSラジオがポッドキャストを終了するそうじゃあないですかッ!
筆者はもともとTBSラジオを録音して聞くくらいのリスナーなのですが、ポッドキャストも相当ダウンロードしていまして、中でも「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル(通称タマフル)」についてはここ3~4年分のポッドキャストは全てiTunesに保存し、iPhoneで聞くなどして楽しんでいました。
ただ、このタマフルのポッドキャストも、公開期限が当初は事実上無期限だったのが1カ月に短縮されたりと、段階的縮小傾向にはありました。もともと破格なサービス(著作権絡みのBGMカット以外、番組のほとんどのコーナーがポッドキャストで聞けた)でしたから、ここはやむなし、むしろ今までよく続けてくれた、と言うべきかもしれません。
さて、その代替サービスとして既にスタートしたのが「TBSラジオクラウド」とのこと。過去番組をストリーミングかつブラウザーで聞くのが基本スタイルのようですね。早速試してみました。なお、利用環境はZTEのBlade V580+Chromeブラウザーです。
直近の番組を聞くだけなら、会員登録は不要。ページからコンテンツを指定し、再生をスタートするだけ。このあたりはまさにYouTube感覚といいましょうか。スライドバーで再生位置を変えることもできます。
ただ、そこから踏み込んでくれていると感じるのは、バックグラウンド再生です。ブラウザーのタブを切り換えても、Twitterアプリを立ち上げても、端末をスリープ状態にしても、音声再生は継続します。これはかなり快適。また、通知パネルやロック画面にはTBSラジオクラウドのメニューが表示され、再生・一時停止を素早く切り換えられます。
このように、基本機能は最小限にして十分。強いて注文をつけるなら、30秒送りボタンが欲しいとか、異なるコンテンツを連続再生するような設定があってもいいかも?
一方、未知数であり、最重要なのがコンテンツの公開期限です。ザッと見たところ、報道系のコンテンツだと1週間~1カ月、バラエティ系だと6カ月を公開期限とするのが標準のようです。ポッドキャストの場合、配信から1週間~1カ月程度のうちにダウンロードしてしまえば、後は半永久的に聞けた訳ですから、この点に関しては大幅後退となっています。そうそう、番組によっても異なりますが、最新回以外の過去エピソードを聞くには、無料会員登録が必要になります。
以上、TBSラジオクラウドの利用感をごく簡単ではありますが紹介しました。最初はかなり懐疑的でしたが、バックグラウンド再生が思いのほか充実していて、それほど不便を感じませんでした。特に、Androidではポッドキャスト用アプリが標準で入っていないケースが大半なので、むしろ一般的な動画サイトっぽくて良いかもしれません。それに、TBSラジオクラウドの存在意義は「電波ラジオやradikoを今まで聞いていない人に、振り向いてもらう」点にあるかと思います。ヘビーリスナーは専用のラジオ録音機を買うとか、別の形で貢献するとしましょうか!
……実はこの原稿、当初は「Podcast Republic」というポッドキャストアプリを紹介するつもりでした。“ポッドキャスト愛”を原稿に叩きつけようという、まさにその瞬間だっただけに、動揺してしまう今日このごろです。もちろん、他社のポッドキャストまで終了する訳ではありませんが。
このPodcast Republic、ユーザーインターフェイスはすべて英語ながら、タイトル名が日本語でも文字化けしませんし、自動ダウンロード設定が柔軟だったりと、かなり多機能です。標準だと画面下部にバナー広告が表示されますが、非表示化の有料オプションもあります。ここ2カ月ほど常用して、かなり実用性高いと感じましたので、興味あればぜひこちらも。