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「HUAWEI Mate 10 Pro」レビュー。 「AI搭載」でスマートフォンはどう進化するか?

スマートフォンを次のステージに進める「HUAWEI Mate 10 Pro」

「HUAWEI Mate 10 Pro」は、ファーウェイの最新フラッグシップスマートフォンです。

実際に使ってみて驚いたのは、その使用感。端末の動作になんともいえない「軽やかさ」があります。

前面はディスプレイの表示範囲を極限まで広げた、6インチ 2160×1080 アスペクト比18:9の「フルビューディスプレイ」

背面はアールを描いたガラスボディが艶めかしく光る。ガラスの下には4層の特殊層が重なりカラーに深みを与えている

前モデルであるHUAWEI Mate 9を約1年間使っていますが、快適でストレスがありません。そんなHUAWEI Mate 9と比べても、HUAWEI Mate 10 Proは「何かが違う」のです。ひとことで言おうとすれば「使いやすい」という面白みのない言葉になってしまうのですが、正直「使いやすさ」もここまでくると、言葉でうまく表現するのは困難です。ただ、あらゆる面で、またひとつスマートフォンというデバイスのハードルを乗り越え、洗練された印象です。

実際、HUAWEI Mate 10 Proは、デザイン、性能、パフォーマンスのあらゆる面で進化しました。HUAWEIのお家芸ともいえるLeicaダブルレンズカメラも健在どころか、さらにパワーアップしていますが、今回最大の注目ポイントは頭脳であるプロセッサーのイノベーションです。

そのイノベーションとは、NPU(Neural network Processing Unit)と呼ばれる、機械学習のためのプロセッサーを内蔵した、もっとも性能の高いチップセット「Kirin 970」を搭載したこと。さらにそこに、6GBに増えたRAMと、最新のEmotion UI(EMUI) 8.0が加わり、ハードとソフト、両方の進化によって快適な使用感を実現したようです。

たとえていうなら、もともと優秀だった人が、経験を積んでさらに能力を高めた結果、思考と判断力が磨かれ、さらに無駄がなく質の高い仕事をするようになった、という感じです。しかも見た目にもスタイリッシュ。職場環境は広く、気配り上手なアシスタント付き。例えるだけで仕事できないわけがない!

というわけで、どんなところが変わったのか具体的に見ていきましょう。

有機EL・18:9のフルビューディスプレイと耐水ボディ

まずHUAWEI Mate 10 Proのデザインですが、なめらかかつ軽やかなボディと、有機ELディスプレイが魅せる美しい色彩に魅了されます。

サイズは約74.5(W)×154.2(H)×7.9(D)m、重さは約178g。Mate 9に比べ、幅は4.4mm、高さは2.7mm小さくなり、12g軽くなりました。重さのバランスもありそうですが、持った感じも明らかに軽くなっています。HUAWEIの端末には、いつもオリジナルのクリアケースが付属しますが、それをつけるとグリップに絶妙な安定感が生まれます。

ディスプレイは約6.0インチの2160 x 1080ドットのOLED(有機EL)で、18:9と超ワイドスクリーン。70000:1のコントラストをもち、引き締まった黒と、鮮やかかつしっとりとした深みのある色彩が特徴。表示するものすべてが綺麗に見えるので、特に写真や映像を楽しむには最適でしょう。

ディスプレイそのものはコンパクトになっていますが、狭額縁なので小さくなった感じはありません。むしろ持ちやすさと見やすさの両方を維持したベストバランスといえます。

カラーバリエーションはミッドナイトブルー、チタニウムグレーの2色。背面は、3D曲面デザインと強化ガラス、多層フィルムによりシックな印象。レンズ付近を通るストライプがアクセントになっており、高級感の中にスポーティさも醸し出しています。

年齢性別を問わず、クールに持てるデザインです。

額縁が非常に狭くなっており、大画面感を強調

背面にはアイコン的なストライプラインがアクセントを添える

背面は曲面になっており、握った際に心地よいフィット感がある

6インチの大画面ながら、狭額縁のためグリップしやすい

指紋認証センサーは背面へ

水に強い耐水仕様になったのもトピック

赤外線ポートを搭載。テレビなどの赤外線リモコンの代わりになる学習リモコン機能が使えます

専用のカバーも付属

ヘッドホンジャックが省かれたため、type-C端子に接続するインナーイヤーヘッドホンが付属する

カラーバリエーションは「ミッドナイトブルー」と「チタニウムグレー」の2色

圧巻のパフォーマンスとロングバッテリーライフ

対応OSはAndroid 8.0 Oreoで、ユーザーインターフェイスは前述の通りEMUI 8.0です。EMUI 8.0では、HUAWEI Mate 10 Proの18:9の縦横比を活かしたマルチカラムアプリや画面分割といった機能が拡充されています。

メモリとして6GBのRAMと、128GBのストレージを内蔵。外部メモリーカードスロットはなくなったものの、十分な本体ストレージ容量があるので思う存分写真が撮れますし、ダウンロード系のコンテンツも楽しめます。

ピンボケ写真や重複写真をピックアップして削除してくれる機能も

特に嬉しいのは、RAMが4GBから6GBに増えたこと。おかげで何もかもがサクサクスムーズに操作できます。4GBでも十分と言われてきましたが、6GBの世界は余裕が感じられて格別です。

バッテリーは前と変わらず4000mAhですが、後述のNPU搭載の効果もあり、最大でCPUが20%、GPUが50%効率化。さらなる省エネを実現し、これまでと同じ使い方でもさらにロングライフになりました。ファーウェイによれば「ヘビーユーザーでも1日以上、普通のユーザーなら2日間」とのことで、実際、使っても使ってもバッテリーが減らない、とさえ感じられます。

省電力設定も非常に充実している

加えて、急速充電の「HUAWEI SuperCharge」にも対応。約30分の充電で本体容量の58%を充電可能とのことで、上記の「普通のユーザーなら2日間」に照らせば、30分の充電で丸一日使えるということになります。しかも安全性にも配慮され、スマホ充電システムとしては世界で初めてテュフ ラインランド社による認証を取得しています。具体的には、1000回のシステムサイクル試験、600回の休息充放電サイクル試験、3日間 -33℃での充電システム試験、1週間 +55℃での充電システム試験、10000回充電ポート着脱試験という5種類の信頼性試験に合格。安心して使い続けられます。

充電端子はUSB type-C。付属のチャージャーを用いれば30分の充電で本体容量の半分以上を充電可能

頭脳といえるSoCは、最新のHUAWEI Kirin 970 オクタコアを搭載しています。4 x Cortex A73 2.36GHz + 4 x Cortex A53 1.8GHz(CPU)と、Mail-G72 12−コア(GPU)、そしてスマートフォンに搭載されるのは世界初という、Neural-network Processing Unit(NPU)という構成です。

8コアCPU、12コアGPU、そしてNPUを搭載したモンスタースペックの「HUAWEI Kirin 970」

なにやら難しいですが、職場でたとえれば、1人の担当者がすべての業務をこなすのではなく、各分野のスペシャリストを個別に用意し、それぞれが能力を伸ばしているところへ、極めて経験豊富で迅速な判断ができるマネジメントの専門家が加わったような状態といえるでしょう。

これにより、Mate 9に搭載されていたKirin 960に比べ、最大25%のパフォーマンスと、最大50倍の電力効率向上を実現したといいます。

NPUがユーザーの使い方を理解し、最適なリソース配分を行うことで、無駄をなくしパフォーマンスをベストな状態に保ち続けます。そこに6GBのRAMと気配り上手な「Emotion UI 8.0」が加わることで、よりパワフルな使い心地をさらに維持できるようになりました。

NPUってなに? なぜわざわざスマートフォンの中に?

気になるのは、今回の進化のカギといわれる機械学習専用プロセッサー「NPU(Neural network Processing Unit)」でしょう。ファーウェイは「AIスマホ」とアピールしていますが、その実態はなんなのでしょうか。

AI搭載といっても、SF映画でよくあるように、HUAWEI Mate 10 Proがあなたの質問に答えたり、会話してくれるわけではありません。AIとは人工知能(Artificial Intelligence)の略ですが、技術的には人間同様の知能を目指す「汎用AI」と、画像認識やデータ分析といった特定用途を行う「特化型AI」に分かれます。HUAWEI Mate 10 Proに搭載されたAIは、もちろん後者です。

特化型AIを実現するための手法として一般的なのが「機械学習」で、AIに膨大なデータを入力・学習させることで、AIによる予測や判断の精度を上げようという試みです。スマートフォンにおいてそうした機械学習を利用するための専用のチップが、今回搭載されたNPUというわけです。

HUAWEI Mate 10 Proでは、NPUを内蔵することで、前もって入力済みの膨大なデータから、あるいはユーザーが使用する中で蓄積されたデータから、ユーザーがしようとしていることなどを推測することができるようになります。

では実際にどんな場面でNPUが用いられるかというと、タスクスケジューリング、ロードバランス、メモリー割り当て、UIレンダリング、グラフィクス処理、カメライメージ処理など、様々なスマートフォンの内部処理に活躍します。

NPUによる機械学習は、スマートフォンの様々な動作を改善していく

よりわかりやすく言えば、「ユーザーが頻繁にやることは優先し、そうでもないものは優先度を下げ」たり、「ユーザーがやろうとしていることを先回りする」ことで、動作やレスポンスの高速化、さらには省エネなどを実現することができます。

そして、そうしたパフォーマンス面以外でも、NPUの成果を利用して大きく進化したのが「カメラ」です。

Leicaダブルレンズ+デュアルISP+NPUでカメラが超進化

HUAWEIのスマートフォンといえばカメラ。HUAWEI Mate 10 Proは前モデルに引き続き、定評あるLeicaダブルレンズカメラを採用しています。2000万画素のモノクロセンサーと1200万画素のRGBセンサーによる精度の高い描画力はそのままに、メインカメラのレンズには新たに開口部 F1.6のLeica「SUMMILUX-H 1:1.6 ASPH」を搭載。さらに明るく美しい写真が撮れるようになりました。

さらに明るいレンズになり、描写力と使い勝手の両面を高めたLeicaダブルレンズカメラ

また、画像処理を行うISP(イメージシグナルプロセッサ)は、従来のシングル構成からデュアル構成となり、撮影時のレスポンスも大きく向上しています。

もちろん、NPUによる機械学習も効果的に活かされています。HUAWEI Mate 10 Proでは、1億枚以上の写真をあらかじめ機械学習済みのAIが、「被写体が何なのか」をリアルタイムに判断。被写体やシーンにあった最適な撮影設定にしてくれます。検出できるのは文字、フード、舞台、青空、雪、ビーチ、犬、猫、夜景、日の入り/日の出、植物、ポートレート、花の13パターン。レンズを向けた直後、画面の左下に認識した被写体をアイコンで表示します。青空なら美しい青空に、花なら印象的に、料理ならおいしそうに、誰にでも美しい写真が撮れるようになりました。

「動体予測」は、被写体の動きを機械学習から予測し、最適なシャッタータイミングを微調整することで被写体ブレを防ぐことができる機能。室内で子供やペットの撮影に威力を発揮しそうです。

人物の背景をぼかしたり、陰影を印象的に調整するポートレートモードでも、機械学習のおかげで被写体の形状をより正確に認識。擬似ぼかしの境界の精度が向上し、より美しい背景ぼかし効果のある写真が撮れるようになりました。

Leicaのダブルレンズ+デュアルISP+NPUによるカメラの進化は、その威力をぜひ感じていただきたいと思います。

まだまだあるHUAWEI Mate 10 Proの魅力

NPUの恩恵は、仕事に役立ちそうなアプリにも及んでいました。それがプリインストールされている翻訳ソフト「Translator」です。これは50言語以上に対応したマイクロソフト社製の翻訳アプリですが、HUAWEI Mate 10 Pro専用にカスタマイズされたものです。NPUを搭載したことで、オフラインでも高速に動作するようになりました。

HUAWEI版「Translator」

オフラインでも高速に翻訳してくれます

外部ディスプレイに接続すると自動でデスクトップモードに。マルチウィンドウでアプリが利用できます。Mate 10 Pro本体でポインタ操作や文字入力が可能ですが、マウスやキーボードを接続することもできます

このほかにも様々な特長を持つHUAWEI Mate 10 Pro。2つのSIMスロットは、デュアル4G/デュアルVoLTE 待ち受け対応であること、最大384kHz/32bitまでのハイレゾ音源の再生に対応していること、Type-C - DisplayPort変換ケーブルを使ってディスプレイにつなぐだけで、マルチウィンドウ、マルチタスクとパソコンのように使えるようになることなど、まだまだ見逃せない機能が豊富です。

ぜひデキるスマホHUAWEI Mate 10 Proの優秀さをぜひ体感してみてください。

「HUAWEI Mate 10 lite」も登場!

HUAWEI Mate 10 lite

HUAWEI Mate 10 Proとほぼ同じ、5.9インチボディに18:9のフルビューディスプレイを搭載した「Mate 10 lite」も登場! Mate 10 Proにもない特長として、デュアルインカメラを搭載。セルフィーでもワイドアパーチャを使ったぼかし効果が楽しめる。

耐水対応のタブレット「HUAWEI MediaPad M3 Lite 10 wp」も発売!

HUAWEI MediaPad M3 Lite 10 wp

さらに、Mate 10 liteと同時に、プレミアム10インチタブレット「HUAWEI MediaPad M3 Lite 10 wp」も発売。水場やアウトドアにも持ち運べる安心の耐水対応で、地デジフルセグの視聴も可能。希望小売価格は37,800円(税抜)。

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