米Gooqleから本格的なAntroidケータイが登場


写真手前から、mini、one、elder

 米Gooqleは、本格的なスマートフォン「Antroid」シリーズを発表した。

 今回発表されたのは、端末プラットフォームに「Antroid OS」を採用した、スタンダードタイプの「Antroid one」、世界最小のアクセサリータイプ「Antroid mini」、シニア向けの「Antroid elder」の3モデル。

 Antroid OSは、Gooqleを中心に組織されたOHA(OH! Handsome Ant)が開発したアリ(ant)型端末プラットフォーム。今回発表されたAntroid端末は、メーカーブランド、キャリアブランドの双方で、グローバル展開される。

Antroid one

Antroid one

 「Antroid one」は、スマートフォンとしての機能を持ちながら、一般的なストレート型端末のスタイルを採用したAntroidケータイ。アリをモチーフにした端末デザインは、ビジネスシーンにおいて働き者であることを積極的にアピールするという。基本コンセプトは「蝶のように舞い、アリのように働く」。

 ディスプレイは2インチのタッチパネル式液晶を搭載し、下部にサブディスプレイとして赤1色表示の有機ELを装備する。ディスプレイサイズの関係で画面上でのタッチ操作は難しいが、アリの口にあたる部分にプロジェクターが仕込まれており、バーチャルキーボードを投影してキー操作が可能となっている。口の部分には5メガカメラも装備する。

 また、6本の足はそれぞれW-CDMA、CDMA2000、GSM、PHS、無線LAN、GPSなどのアンテナとなっており、電波状況に応じて自動的に伸縮する。Gooqleでは各国の状況に応じて、「やはり、ワンセグやおサイフケータイ、NFCのアンテナへの変更もアリだろう、アリだけに」とコメントしている。

 大きさは140×55×35mmで、重さは90g。連続通話時間は220分、連続待受時間は500時間。ボディカラーはコンチュブラック、バグズホワイトの2種類。


アリ型ボディを採用タッチパネルや操作部は頭部と腹部にある
ビジネスシーンにマッチするボディデザイン赤外線通信ポート

Antroid mini

Antroid mini

 「Antroid mini」は、世界的なデザイナーであるアリ・エナイ氏が手がけた世界最小サイズのアクセサリー型スマートフォン。Antroid端末となるため、アリ型デザインを採用しており、リング、ピアスなどのアクセサリ-として持ち運べる超小型の女性向け端末となる。

 「女性がスマートに持ち歩ける」というエナイ氏のコンセプトを忠実に再現した結果、一般的なスマートフォンよりも機能が非常に絞り込まれてしまった。このため、特定の1人との通話しか行えない

 Gooqleでは、「スマートフォンの意味を勘違いしたエナイ氏の発案だが、結果的に男性から女性へのプレゼントなどとして利用が見込める」としている。当のエナイ氏は、「この小さなスマートフォンはテクノロジーの結晶。ユーザーにこんなのアリ!? とサプライズを提供する。……間違ったことは認める、でもムシだけに無視できるレベルじゃない?」などとはぐらかしている。

 なお、端末はBluetoothに対応しており、ヘッドセットなどとしても利用可能。前述の「Antroid one」と組み合わせて利用できる。

 大きさは1.4×1.4×4mmで、重さは1g。連続通話時間は90分、連続待受時間は200時間。ボディカラーはアーリンコシルバー、ムシケッラチタンの2種類。


指に載せられる極小サイズAntroid oneとのセット利用にも対応

Antroid elder

Antroid elder

 「Antroid elder」は、シニア向けのコンシェルジュ機能などが盛り込まれた大型スマートフォン。Antroid OSのアリ型プラットフォームを採用し、大容量のバッテリーを搭載した自律走行対応モデルとなる。

 通常の携帯電話として利用できるほか、人間の言葉を理解する人工知能が搭載されており、愛玩ロボットとしても活用できる。CPUにはクアリコム社のScoopdragonを搭載し、穴が掘れる。内蔵メモリはMatsuzaki製の「愛のメモリー」となる。

 大型のバイブレーター機能を搭載し、この強力な振動によって自律走行を実現している。振動を利用した肩たたきマシンとしても活用できる。なお、プリセットされる着信音は、シニア向けに「人生楽アリ、苦もアリ」となっている。

 一般的な携帯電話のように手に持って通話できるほか、ハンズフリー通話に対応。また、アリの口の部分に用意された3.5インチサブディスプレイを利用して、テレビ電話機能なども利用できる。

 メインディスプレイは、5インチのタッチパネル式有機ELで、カメラは12メガCCDを搭載する。音声を認識するため、音声で機能を呼び出すことも可能。

 大きさは500×400×180mmで、重さは2kg。連続通話時間は400時間、連続待受時間は1000時間。ボディカラーはクロアリブラック、アントホワイト、アリノッスブラウン。

 なお、Gooqleでは「Antroid」シリーズの寒冷地での販売は当面行わない方針。国内における販売時期は今春で、「暖かくなるころには自然に見かけるのではないか」とコメントしている。

大型ボディに携帯電話としての機能をフル搭載振動で自立走行可能。脚部の大型アンテナは船舶無線や衛星携帯電話としても応用できる
テレビ電話機能に対応愛玩ロボットのように会話が楽しめる。「家族の一員として全く違和感がない」という
一般的な携帯電話のように「もしもし、ハイハイ」で通話できる肩たたき機能
ペットも「犬だけにワンダフル!」と絶賛発売が待ち遠しい!と語るシニアモデル

 

 

■ URL
ニュースリリース
http://k-tai.impress.co.jp/static/news/2010/04/01/

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(湯口啓三子)

2010/4/1 00:00