特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】2012年1月25日は「ストラップフォン WX03A」の発売日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 今から8年前の2012年1月25日、ウィルコム(現ワイモバイルブランド)は、エイビット製の超小型PHS端末「ストラップフォン WX03A」を発売しました。

 ストラップフォン WX03Aは、約1インチの有機ELディスプレイを搭載し、スマートフォンのストラップのように持てる、“フリスクサイズ”の超小型音声PHS端末です。重さは約33gで、テンキー付きの移動電話機として世界最小・最軽量をうたっていました。

ストラップフォン WX03A

 音声通話機能のほか、PHS間で送受信できるライトメール、赤外線通信機能(電話帳のみ)、位置情報などの基本的な機能には対応していましたが、カメラは搭載されませんでした。

 発表当時、スマートフォンはすでに市場に浸透しはじめ多機能化の流れを見せていましたが、これに逆行したストラップフォンは大きな話題となりました。スマートフォンにストラップとして取り付け、通話専用の2台目端末として持ち歩ける、というコンセプトは一見ネタのようにも感じられますが、定額通話プランを提供していたウィルコムにぴったりの端末だったようにも思えます。

 ちなみに、ソフトバンクとウィルコム沖縄は、現時点で国内で唯一PHSサービス提供している事業者となりました。両社がワイモバイルブランドで提供する一般向けのPHSサービスは、当初2020年7月末で終了するとされていましたが、医療機関をはじめとするPHS契約者から延期の要望が多くあったことから、社会情勢を鑑みて、提供終了が2021年1月31日に延期されています。