レビュー
「au Smart Glasses」クイックレビュー
2024年3月29日 06:00
KDDIが取り扱うスマートグラス「au Smart Glasses」。スマートフォンやパソコンと接続してコンテンツを楽しめるデバイスで、auオンラインショップでの価格は6万9080円。本稿では本体外観を中心に写真をお届けする。
軽量ながら大画面を楽しめる
スマートフォンやパソコン接続すると、120インチ相当のサイズで視聴できる。 メーカーはCPSpeed。DisplayPort対応のスマートフォンのほか、タブレットやパソコンにつなぐと、アプリの設定などなしに画面をグラス上に映し出せる。
約0.49インチのマイクロOLEDディスプレイを搭載。解像度は片側1920×1080ピクセル、リフレッシュレートは60Hz。0.00D~-5.00Dの間で、視力にあわせた調整ができ、メガネをかけずに利用できる。ノーズパッドも3段階の調節に対応している。
本体のほか、拭き上げ用のクロスや本体を収納できるケースも付属する。
ケーブルを挿すだけでスタート
本体にバッテリーを搭載せずUSB経由で給電することから本体はケーブル込で約112gと軽量。そのため、長時間かけ続けても疲労感は少ない。デバイスからのケーブルがつながる、左のテンプルは少々熱を持つが、あえて触れなければ装着中に気になることはなかった。
つなぐデバイスにかかわらず、専用のアプリのインストールなどは不要。USBケーブルを接続すればすぐに投影が始まる。接続するデバイス側がDisplay Portに対応している必要があるため、あらかじめ手持ちのデバイスが対応しているか確認しておきたい。製造元のCPSpeedのWebサイトでは、互換性のあるスマートフォンなどの一例を公開している。ワイヤレスでデバイスと接続することはできない。
スペック表上のディスプレイ輝度は480nit。実際に使った体感としても極めて明るく、発色も明瞭。映像を楽しむのにはもちろん、文字もはっきりと表示されるため、文章の読み取りや作成など仕事でも使える性能を備えている。表示部以外は、サングラスを通しているような半透過で、完全なシースルーというわけではない。グラスをかけつつ移動するのは避けるべきだが、下側は比較的スペースが空いているため、手元に何があるかは見やすい。
スピーカーは、映像作品の視聴であれば及第点。本体にイヤホンジャックはないため、ヘッドホンが必要なら別途用意してデバイスに接続する必要がある。
移動中の楽しみにも、仕事のツールにも
バッテリーレス仕様のため、使用時にはケーブルが必須となってしまう。しかしその反面、極めて軽量で普通のサングラスと遜色ないくらいのコンパクトなボディに仕上がっている。
新幹線や飛行機などで移動中のプライベートシアターとしていつもの荷物に加えることもできるし、部屋が狭くて大きいディスプレイをおけない、移動中に仕事をしたいというときのモバイルディスプレイとしてもアリで、1台でエンタメとビジネスの両方で活躍させられそうだ。
au Smart Glassesは、全国のKDDI直営店のほかau Styleで体験できる。auオンラインショップでは6万9080円で販売している。