レビュー

「MONO MO-01K」ミニレビュー(編集部石井)

シンプルさに磨きをかけて再登場

 「MONO MO-01K」は、ドコモオリジナルブランド「MONOシリーズ」第2弾となるAndroidスマートフォン。「docomo with」の対象機種で、価格は2万5272円(税込)。シンプルなデザインで機能を絞りこみ、価格を抑えたエントリーモデルだ。編集部スタッフの視点から「MONO MO-01K」を紹介する

編集部・石井

 初代モデル「MONO MO-01J」から1年弱。より一層洗練された「MONO」が登場した。ロゴなどが一切排除された背面は、キッチンのタイルを思わせるツヤと清潔感がある。良くも悪くもシンプルで、飽きずに使えそうだ。初代モデルから引き続き、Androidスマホには珍しいミュートスイッチや、ストラップホールもきっちり備えているのは好印象。

 中身(ソフトウェア)はドコモのアプリ群を主力として、アルバム、音楽プレイヤー、ノート(メモ帳)、レコーダーといった、よく使いそうなアプリを加えて補完した構成。ドコモ製アプリの多くはショートカットの形で、使う物だけを選んでインストールできる。ホームアプリはドコモ標準の「docomo LIVE UX」のみ。端末のコンセプトを考えると、もう少しシンプルなホームアプリが選べると良かったかも。

 ドコモ端末では珍しい、エントリークラスのチップセット「Snapdragon 435」を採用。一方で、メモリー(RAM)は3GBに増強された。レスポンスは、さすがにハイエンド端末と比べるとワンテンポ遅れるという印象だが、メモリーに余裕がある分引っかかりを感じることは少ない。ストレージも32GBに増強され、初期状態で約20GBの空き領域が確保されている。

ロゴを一切排除し“のっぺらぼう”になった背面。シンプルもここまで来ると、なにかデコって派手にしてやりたくなる
ストラップホールもしっかり備える。側面に目立たないように刻印された「MONO」ロゴがカッコいい
付属品はSIMピンだけと徹底して削減。箱のドコモロゴはよく見たらモノトーン。単色刷りでコストを抑えながらも、端末の世界観を表現する工夫なのだろう

 レビューの趣旨からは外れるが、販売方法について触れておきたい。前モデル(MO-01J)は“一括648円”という価格設定が話題となったが、これは「端末購入サポート」という割引制度を適用したもの。要は基本プランの2年契約とは別に、1年契約という追加の縛りが加わる形だった。

 一方、「MONO MO-01K」では、「docomo with」という新しい割引制度を利用できる。MO-01Jと同様に月々サポートの対象外となるが、代わりに毎月の通信料から1500円の割引を受けられる。2万5772円で購入した場合、17カ月で割引の総額が端末を上回る計算だ。割引は次に機種変更するまで適用されるが、割引消滅を覚悟の上で、1年以内に機種変更してもOK。料金面でも“シンプル”になったと言えるだろう。