レビュー

「CAT S60」ミニレビュー(編集部湯野)

とにかく自慢できるサーモグラフィー機能

 「CAT S60」は、Android 6.0を搭載するSIMロックフリーのスマートフォン。オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンより、10月20日に発売された。「CAT(キャタピラー)」ブランドを冠し、水深5mまで防水、MILスペック準拠の耐衝撃といったタフネス性能を備える。サーマルイメージングカメラを搭載し、熱分布を視覚化したサーモグラフィーを撮影できる。編集部員の視点から「CAT S60」を紹介する。

「CAT S60」ミニレビュー(編集部湯野) CAT S60
CAT S60

編集部・湯野

「CAT S60」ミニレビュー(編集部湯野) CAT S60最大のウリはサーマルイメージングカメラ
CAT S60最大のウリはサーマルイメージングカメラ

 GRANBEATに始まり、CATブランドのタフネススマホと、なぜか“ゴツイ系”に走るオンキヨー。同社としてCATブランドのスマホを扱うのはS40に続き2台目ということになるが、タフ一本勝負だったS40に比べ、今回のS60はサーモグラフィーという飛び道具を備えた、なかなか面白いモデルだ。

 頑丈なメタルフレームで側面を囲う姿は、同様にタフネスをウリにする京セラのTORQUEシリーズのバンパー構造とは異なる方法論で興味深い。正直なところ、イヤホン端子はともかく、充電端子もキャップ付きなので、日々の充電は面倒。その点、TORQUE G03なんかはQi対応なので、極力キャップの開け閉めをしなくて済むので楽だった。

 また、大抵のスマホは電源ボタンが右側面に用意されているが、S60の場合は左側面ということで、かなり違和感がある。ホームボタンのダブルタップでスリープを解除することもできるので、通常はこちらを使用することになるだろう。

「CAT S60」ミニレビュー(編集部湯野) ノートPCの発熱ゾーンも一目瞭然
ノートPCの発熱ゾーンも一目瞭然

 もっとも、S60最大のウリは、何と言ってもサーマルイメージングカメラ。日々使うかどうかと言われると、そんなに活躍する場面は多くないのかもしれないが、他のスマホには無い機能なので、とにかく自慢できる。

 最近のスマホは持てなくなるほど極端に発熱することは少なくなったが、それでもQiで充電したりすると、それ相応に熱くなる場合がある。そんな様子をサーモグラフィーとして可視化するのも面白い。

 ネックになるのは約9万円というお値段だが、スマホに装着するサーマルカメラユニットだけでも5万円ほどすることを考えると、あれこれ考えずに単体で使えるサーマルカメラとしてはお手頃価格とも言えるのかも。