レビュー

「Mode1 RETRO」ミニレビュー(編集部石井)

見た目はケータイ、中身はスマホの意欲作

「Mode1 RETRO」ミニレビュー(編集部石井)

 「Mode1 RETRO」は、ピーアップが販売する、2つ折りのAndroid端末だ。Google Play対応のスマートフォンながら、テンキーやサブディスプレイを備えており、フィーチャーフォンライクに利用できる。価格は1万9900円(税抜)。編集部員のそれぞれの視点から「Mode1 RETRO」を紹介する。

編集部・石井

 「Mode1 RETRO」は形状こそ二つ折りのケータイ(フィーチャーフォン)だが、中身は完全にAndroidスマートフォンという端末。通話をメインにアプリを少しだけ使うユーザーが多いからか、このジャンルではスペックは抑えられていることが多い。この端末も、1.1GHzのクアッドコアCPUに2GBのメモリと、2017年発売の端末の中では控えめなスペック。とはいえ、実際、触ってみると、なかなかキビキビ動くという印象。Android 7.0の基本動作なら、このスペックで十分なのかもしれない。

「Mode1 RETRO」ミニレビュー(編集部石井) こだわりのサブディスプレイ
こだわりのサブディスプレイ
「Mode1 RETRO」ミニレビュー(編集部石井) 木目柄にカーボンテイストのおしゃれな背面
木目柄にカーボンテイストのおしゃれな背面
「Mode1 RETRO」ミニレビュー(編集部石井) 質感は値段なりというところ。よく見ると継ぎ目が見える
質感は値段なりというところ。よく見ると継ぎ目が見える

 平べったいテンキーだがクリック感はちゃんとある。内蔵アプリの多くはAndroid OSの標準的なものだが、キー操作のカスタマイズはしっかり動作するので、“ケータイ的な操作”は一通り使える。IMEは「OpenWnn日本語入力」を搭載。予測変化がやや心もとないが、長文を打たなければこと足りるだろう。静電容量式のマルチタッチパネルもあり、実はフリック入力もできる。

 ただ、ユーザーインターフェース面で疑問が残る部分もある。例えば、ブラウザで検索の検索バーで、テンキーだけでは確定の操作ができず、タッチパネルを触る必要がある。画面解像度の要件を満たさないからか、Google アシスタントは非搭載だ。

 メインのスマホとして使うというよりは、通話専用の端末の置換に向いているだろう。連絡先の同期にグーグルをメインで使っているなら、大手キャリアの折りたたみ携帯よりも便利に思えるシーンもありそうだ。その点でやや残念なのはVoLTE非対応であることと、3Gの対応バンドがBand1/6/8と少なめなところか。万人向けとは言いがたいが、ガジェット好きの心を捉える意欲的な機種であるのは間違いないだろう。

【お詫びと訂正 2017/10/19 17:02】
 初出時、3Gの対応バンドの記載に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。