レビュー

「VAIO Phone A」ミニレビュー(編集部関口)

最初は物珍しく、でも案外いいかも、と印象が変わるコスパスマホ

 4月7日に発売された「VAIO Phone A」(VPA0511S)は、Android 6.0を搭載するSIMロックフリーのスマートフォンだ。5.5インチのディスプレイやミドルレンジのCPU、1300万画素のメインカメラなどを備える。「ケータイ Watch」編集部スタッフそれぞれの視点から「VAIO Phone A」をご紹介する。

編集部・関口

 1年前のWindows 10 MobileをAndroidに……と最初の一報に触れたときには「そういうのもあるのか」と物珍しさのほうが先に立ったのが正直なところでした。しかし実際、手に取ってみると、背面のメタルパネル、そこに刻まれた「VAIO」のロゴの上質感、Android 6.0、そして2万5000円程度ということを考えていくと、「あれ? これ、案外よくない?」という印象に変化していったのです。

 スペック的には、3GBメモリ、Snapdragon 617ということでずばりミドルクラスな機種。実際の操作感も、ハイエンドモデルに比べると確かにぬるぬるサクサク感は及ばないかもしれないけど、かといってそーんなにストレスは溜まらない。このあたり、長く使っていくとまた違うかもしれないので、アプリをどんどん入れるというよりもSNSやWebブラウジング、ちょっとしたゲームアプリ……みたいな用途で十分な人にはぴったりな機種という印象が深まります。

 ちなみに筆者が愛する位置情報ゲーム関連では、QualcommのIZatという仕組みに対応。IZat対応機種は、寡聞ながら、過去au版Xperia Z3など一部の機種でしか設定メニューがなかったもので、Snapdragonを提供する米クアルコムが提供する機能。その特徴は現在地をスピーディに捕捉できるというもの(基地局情報などでサポートするaGPSみたいな概念)で、実際に街中を歩いてみると……おおお、これはわりとスムーズに追尾してくれる。ここでさらに好印象度がアップします。

 個人的に気になったのは、ストラップホールがないことと、電源ボタンが上のほうにあること。ストラップホールについては人によるでしょうが、何かのカバーを付けてストラップも……みたいな使い方だと、せっかくのVAIOロゴも隠れてしまうので痛し痒し。もっともカバーは必須! みたいな考え方もありますし、あんまり気にしなくて良いのかもです。電源ボタンについては、画面が消えている状態でONにする場合、ほぼ必ず触るボタン。左手でスマホをホールドする筆者にとってはちょっと触れにくい位置にあるので画面をONにするときには必ず両手を使うことになっちゃう。ボタン1つの位置ですが、触れる頻度が高いだけにちょっと気になったのでした。

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