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IIJの個人向けMVNOサービスは75万回線に
(2016/5/13 16:50)
IIJは13日、2015年度の業績を発表した。決算を説明する資料のなかで、MVNO事業の動向も明らかにされている。
2015年度、IIJのMVNOサービスの回戦数は122万8000回線となった。前期から55.5万件増加しており、売上高で見ると155.9億円(前期から79億円増)という結果になった。MVNOサービスを展開したい企業に対して、IIJが支援するMVNEサービスは106社に利用されるまでになった。これは前年より70社以上の増加になるという。
四半期別に見ると、2015年度は、第1四半期が81.1万回線、第2四半期が93.4万回線、第3四半期が107.3万回線、そして第4四半期で122.8万回線に達した。このうち個人向けサービスの「IIJmio高速モバイル」は、第1四半期から52.7万、60.5万、68.5万、74.7万となった。またMVNEの回線数は10.4万、13.6万、18.2万、25.1万と推移した。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | |
総数 | 81.1 | 93.4 | 107.3 | 122.8 |
個人向け | 52.7 | 60.5 | 68.5 | 74.7 |
法人向け | 22.9 | 27.5 | 33.5 | 43.1 |
MVNE | 10.4 | 13.6 | 18.2 | 25.1 |
2016年度、そして中期計画
IIJでは2016年度の事業戦略として、モバイルビジネスをさらに拡大する方針。MVNEを一層強化するほか、M2M(機器間通信)と電力HEMS(住宅向けエネルギー管理システム)を組み合わせたIoT分野、あるいはこれまでよりも設備を拡充して、自ら交換局やユーザーを管理するデータベースを保有し通信事業者として手がけられる範囲を広める「フルMVNO」を今後も検討する。売上目標は、約255億円で、2015年度よりも99.1億円の上積みを狙う。回線数も200万規模を目指す。なお、携帯電話会社への接続料は、前年から12%減少すると想定している。
また2016年度~2020年度の5年間を対象にした中期計画でも、MVNO事業を推進し、2020年末には700万回線規模を目標にする。