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クアルコム、F1マシンの走行データをWi-Fiで伝送

 米クアルコムは、メルセデスAMGペトロナス F1チームと協業し、F1アメリカGPの練習走行において、ピットでのレースカーの走行データの伝送をWi-Fiで行ったと発表した。

 今回使用されたシステムは、クアルコム「VIVE」としてIEEE 802.11acに対応した複数個のSnapdragon 805と、ピットレーンとガレージに設置された複数のアクセスポイントからなる。5GHz帯を使用し、これまでピットに戻ってケーブルを接続して取得していたさまざまなテレメトリーデータがワイヤレスで伝送された。これには、サーマルイメージタイヤカメラのデータも含まれる。

 今回のシステムは、2015年3月に発表した同F1チームとのコネクテッド・カー・テクノロジーの開発の最初のプロジェクト。クアルコムでは、2016年にはこれらのシステムのアーキテクチャーを変更し、通信方式は60GHz帯を使用する802.11adへ移行を進めるとしている。

メルセデスAMGペトロナスのF1マシン(2015年5月)

太田 亮三