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キヤノンがポケットサイズのプロジェクター「ミニプロジェクター C-5」

バッテリー駆動でシンプルな小型・軽量モデル、実売2万9800円

 キヤノンマーケティングジャパンは、ポケットサイズのモバイルプロジェクター「ミニプロジェクター C-5」を8月上旬に発売する。価格はオープン価格で、販売予想価格は2万9800円。

「ミニプロジェクター C-5」(Deep Blue)
「ミニプロジェクター C-5」(Silver)

 今回発売される「ミニプロジェクター C-5」は、小型・軽量なボディとバッテリー駆動を実現したモデル。HDMIケーブルを接続し、電源を入れるだけのシンプルな仕様になっている。LED光源を採用し、素早く起動・終了できる。LED光源の寿命の目安は1万時間で、毎日5時間の使用でも5年間はメンテナンスが不要とする。

 映像の入力はminiHDMIのみの1系統で、MHLをサポート。HDMI出力端子を備えたパソコンや、MHL対応のスマートフォン・タブレットを接続できる。

 映像素子はDLP(1枚)で、画素数および入力解像度は640×480ドット。明るさは50ルーメン。コントラスト比は800:1。フォーカスは本体側面のダイヤルによるマニュアル操作で行う。投影可能距離は0.3~3m、投影可能サイズは10~93インチ。

 大きさは約124×71×20mmで、重さは約169g。ボディカラーはDeep BlueとSilverの2色をラインナップする。

 シンプルな仕様を徹底し、ビジネスシーンでの気軽な利用を促すコンセプトで開発された。一方で、小型・軽量なバッテリー駆動モデルであることから、家庭向けとしても、キャンプなどのアウトドア、天井に投影する寝室での利用といったシーンを想定。パッケージ同梱のミニ三脚は、自由雲台により直上への照射が可能になっている。

 同社の高画質なプロジェクターに搭載されているキヤノン独自の光学技術などは省かれている。Wi-Fiなどの無線入力インターフェイスは用意されておらず、MHL対応のminiHDMI端子のみとシンプルな仕様。プロジェクターに関する設定変更画面も無く、ズームは固定で、台形補正にも非対応。光源および内蔵バッテリーは、ユーザーによる交換は行えない。

 内蔵バッテリーで連続約3時間の駆動が可能。専用のACアダプターで充電し、充電しながらプロジェクターを利用することも可能。

 本体には1Wのモノラルスピーカーを搭載。3.5mmのステレオミニ出力端子も備えている。内部には冷却用のファンを搭載。底部には三脚用のネジ穴が用意されている。

 パッケージにはminiHDMIケーブル、MHLケーブル、ミニ三脚、専用ACアダプターが同梱される。

※写真は試作機
右側面に電源ボタンとフォーカスダイヤル
左側面には内蔵スピーカーのボリュームボタン
後部の端子は左から、ステレオミニ音声出力、MHL対応のminiHDMI、リセット穴、電源ジャック、充電ランプ
パッケージ同梱のミニ三脚。本体が軽量なため天井への投影も可能
パッケージに同梱されるケーブルなど

太田 亮三